新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

日米株価のかい離は収れんするか

今日の株価は日経平均116円安で引けました。一時大きく下げた時もあったのですが、その後戻しました。二桁台まで戻したのですが、結局100円以上の下げで終わりました。

 注目すべきは下げた値段以上に値下がり株式の数の方です。値上がりが530銘柄なのに対して値下がりが1239銘柄です。値上がりの倍以上の株式が下落しているのです。

 もちろんおじさんの持ち株も全滅です。ところで以前から書いてきたように、日米の株価でかい離が見られます。簡単に言えばアメリカ株ほど日本株が下がっていないのです。

 金曜日はアメリカ株は251ドルの安値引けでした。単純に言えば、アメリカの下げを考えれば200円以上の値下がりがあっていいはずなのです。

 原因の一つはアメリカの株式が上がりすぎていたということもあります。日本株の方はすでに一度下げを経ているので、下げ幅が小さいとも言えます。

 また日本株の場合、日銀や年金の買い支えがあることも、またこのところ企業の好業績の発表が続いていることも日本株アメリカ株の株価のかい離の原因とも言えます。

 ところでこのかい離はさらに広がったり、埋まらないまま経過するのかと言うことです。おじさんの考えではこのかい離は収れん(差が縮まる)すると考えています。

 一つは対ドル相場で円安が止まって円高傾向にある点です。一時対ドル130円まで行くと言われましたが、122円を付けた後117円台まで円高が進んでいます。さらには一時116円まで円高が進みました。

 アメリカの株価下落の原因はやはりアメリカ経済が思ったほど回復しない可能性があるとみられるからです。原油安からシェルオイル企業の業績が悪化する可能性があると思われているようです。

 原油安はじわじわ産油国だけでなく世界全体に悪影響が出始めています。産油国原油安から財政難になり、世界中にファンドとして投資しているお金を回収する可能性があると書かれたサイトを見ました。

 取りあえずアメリカ以外は景気後退が叫ばれています。世界経済をけん引した中国も今は経済成長が止まっています。もちろんヨーロッパは景気後退がはっきりしています。

 アメリカまで景気後退とまではいかないにしても、景気停滞となれば世界全体が後退ということになるでしょう。そうなれば、日本の株式市況だけが好調といかないでしょう。

 無理に日銀や年金が株価を買い支えるとリバウンドで酷い損失を被ることになります。スイスフランショックで分かるように、たとえ政府や中央銀行とはいえ無理なことをすれば最後には破たんし、大きな悪影響を与えるものです。

 資本主義社会の原則に乗っ取って市場のことは市場に任せるべきでしょう。