新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

株安円高になりました。

昨日日米の株価のかい離が収れんすると書きましたが、アメリカ株高日本株安でその通りになりました。今回の下げはいろいろ事情があるのでしょうが、取りあえずは経済状況の悪化があると思います。

 昨日発表された1月の経済指標も悪かったです。新車国内販売数が19%の減少、大手百貨店4社のうち3社はマイナスです。去年の春に消費税が値上げされた影響はすでになくなったはずなのに自動車や百貨店の売上が悪いです。

 アベノミックスもすでに2年が経過しました。普通2年もすれば経済政策の効果が出るはずなのですが、逆に消費抑制へと動いています。賃金が実質で上がらず物価だけが上がっているのですから当然でしょう。

 円安による効果も頭打ちです。円安によって輸出を増やすという政府の方針はすでに破たんしています。かんじんの輸出先の景気後退があったのでは、輸出が増加するはずはありません。

 今日は豪州で金利引き下げの発表がありました。EUに続いてです。世界的な金融緩和が広がっています。豪州は日本にとって大事な輸出先の一つです。

 今残された輸出先はアメリカだけです。そのアメリカも次第にドル高が重荷になってきたようです。どうもアメリカの金融当局は6月以降に出口政策の終了をするようです。そうなるとさらにドル高が進みます。

 今のところドルの独歩高の可能性があります。もしアメリカが企業の要望を受けてドル高からドル安へと舵を切ったら世界中が通貨安競争の展開になります。

 IS(イスラム国)への軍事攻撃のための軍事予算増額をオバマ政権は決定しました。この先アメリカ軍の地上戦参加となるとますます世界情勢は混迷していくでしょう。

 地上戦参加がドルなどの外貨相場にどう影響するか不明です。国内でも中東人質事件以来とても第三の矢などを話題にする状況ではなくなりました。

 今は経済より外交の時代になりました。企業の海外進出にもブレーキがかかるかもしれません。また中東やアフリカへの企業進出も後退するでしょう。

 今年一年は羊のような穏やかな年でなく、荒れに荒れる虎のような年になるかもしれません。