新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

逆流は続くのかー金利高・原油高

今日の株式市況は日経平均324円の大幅高でした。アメリカの株式市況が大幅高だったので、それを受けてのことだと思います。
 
 アメリカの株式市況の値上がりは原油高の影響だと言います。今原油安からシェルオイルなどの会社に悪影響を与えていました。

 今回逆に原油高に振れたので石油関連企業が値上がりし、それに伴って相場全体が値上がりしたようです。ところで、日本では先日金利が急に上がった出来事がありました。

 一時日本の金利もマイナス金利になるとの観測もありました。それが一気に値上がりに転じたのでサプライズだったようです。

 問題はこの逆流が継続するのかということです。それ以外にEUでのギリシャ問題も転回がありそうです。ギリシャの債務についてドイツが返済条件について緩和を承認したという報道もありました。

 それを受けてユーロの対ドル相場で値上がりしたようです。ところで、これまでの動きと反対の逆流と言っても良い動きは継続するのでしょうか。

 もし原油が値上がりすれば、アメリカのシェルオイル生産にも影響与えることになります。そうなれば、アメリカにとってはインフレ傾向が高まり、金利引き上げとがいよいよ現実のものになります。

 ただ一直線に原油価格が上がるとは思えません。原油安は世界各国の景気が減退して、需要が減っていることから起こった面もあります。とくに世界中から原油を飲み込んでいた中国の景気減退があります。今のところ、産油国が生産減を実行しない限り需要が供給を上回ることはありません。

 ですから1バレル50ドルくらいまで戻しても100ドル越というようなことにはならないでしょう。他の資源についても値上がりは難しいです。それで資源国の一つ豪州も金利を引き下げました。豪ドルを持つおじさんとしては困ったことです。

 次は金利上昇についてです。日銀が国債を買い続ける限り金利上昇については限界があると思います。日本の場合、マイナス金利が次々に発生することは難しいと思います。

 日銀の出口政策つまり国債を日銀が買い続けることをやめると表明すれば、あっと言う間に金利が上昇するでしょう。ただアベノミックスがお金を市場に流し続ける政策である限りよほどインフレ率が上がらない限り難しいでしょう。

 今日本に続いて世界中の国が金利引き下げなどの景気浮揚策を取っています。そんな中金利が上昇すれば、円高になってしまいます。それを日銀が認めることはありません。

 このように考えると、原油高も金利高行き過ぎた水準の訂正のレベルで終わると思います。ギリシャ問題がソフトランデイングできれば、ユーロ高になり、それなりにEU諸国にとって難しい問題を巻き起こすでしょう。

 今の状況では明日も株式市場は値上がりしそうです。ただ円安に振れるかというとそれも難しいようです。明日はツマクマの御用のお供なのでブログが書けないかもしれません。