新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

人はなぜ東京へ移動するのかーそこに人がいるから

今日は久しぶりに別荘の畑の手入れに行きました。ツマクマの体調が余りよくないので、今は玉ネギだけを植えています。今日はツマクマと一緒に玉ネギの追肥です。

 さて今日以前書いた続きです。先日道州制にしても、東京圏への人の移動が止まらないと書きました。それではなぜ人は東京へ行くのかについて書きます。

 人によってはこれだけネットが利用できる時代、東京にいなくても仕事はできると主張しています。今の時代家にいてネットを使えば買い物でも仕事でもできます。投資もできます。

 そこで、なぜわざわざ地方から東京へ行くのでしょう。おじさんは東京に去年も行きましたが、まず人の多さに驚きました。どの時間でも人が大勢います。おじさんの住む町では8時過ぎには飲み屋さん以外皆店が閉まっています。

 若者は人通りのない町より、夜になっても大勢人がいる町が大好きでしょう。そもそも、地方ではわいわいがやがややる場所もありません。さらにいえば、人が大勢いるところにはバイト先もたくさんあるのです。東京でなくても、お店が沢山ある場所は、いて楽しいです。大きな繁華街では、新しい店や流行の品を売る店が次々にできます。

 それが可能なのは人が多いからです。豊かな者は益々豊かに、貧しい者は益々貧しくというのは、有名なマタイ福音書の言葉ですが、人が集まるところは益々人が集まり、人が減るところは益々人が減ると言い換えてもいいでしょう。

 欧米の場合は必ずしも人が集まるところに、さらに人が集まるわけではありません。人が集まらない、静かな海岸で過ごすのをよしとする欧米人も多いです。

 日本の場合は、人がほとんどいない海岸より、人が大勢いて賑やかな海岸の方が人気があります。

 さらに言えば東京には文化の集積があります。博物館や美術館などの数も他の地域と比べ物にならないほどえす。本好きのおじさんで言えば、国立国会図書館は本の宝庫です。

 以前書いたおじさんの家にあった浄土真宗の写本の原本も国立国会図書館だったからこそ出典を突き止めることができました。騎馬戦(川中島)の歌も国立国会図書館でその歌の原本をたく見つけることができました。

 研究論文の掲載されている雑誌も沢山所蔵していますし、東京なら多くの大学図書館も利用できます。若者にとっては、沢山の大学があり、就職活動にも有利で、大勢若者もいて、遊ぶ場所も飲み屋さんも、買い物場所もあるとしたら、可能なら東京へ行きたくなるでしょう。

 自然豊かだけど商店街もシャッター街文化施設もなく人もいない地方に若者を閉じ込めるもは難しいです。高校時代東京へ行きたいと思いませんでしたが、逆に大人となってから東京へ住めば良かったと思います。

 おじさんは大学卒業時東京の某ミッション系の大学院に合格したのですが、行きませんでした。今考えるとちょっともったいなかった気もします。