新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

所沢の住民投票について

以前から報道されていた、所沢の住民投票の結果がでました。所沢の住民投票は学校のエアコンを使用させるかどうかについてです。

 新しく市長になった人が学校のエアコンは費用がかかるし、少し我慢すればよいことだから、使用しないと決定したことが発端です。

 この学校の場合、単なる贅沢というより、近くの基地の航空機の騒音がひどいので、窓を開けられないため、エアコンを使用するというものです。

 それで、学校の保護者がエアコン使用を求めて署名運動をし、それを議会が取り上げて住民投票となったのです。投票率はそれほど高くなかったのですが、賛成が約5万7千票で反対が約3万票でした。

 投票率の低さは仕方のないことです。子供がいない家庭にとってはどうでもよいことだからです。市長は投票率が低いと住民投票の結果にとらわれないと言っています。

 しかし、2万票以上の差があるのですから、無視するわけにはいかないでしょう。この市長は11月に改選があるようですから、強引なことをすれば、次の選挙で当選するのは難しいでしょう。

 そもそも、航空機の騒音があって窓を開けることができないのですから、エアコンは贅沢ではありません。特にヒートアイランド現象で都会地の温度が上がっているのですから、エアコンなしで授業をするのは効果的ではありません。

 教育と言えばしばしば、根性論が幅を利かせます。だからこそ、エアコン不要論が出るのです。おじさんがある高校に勤務中その高校にエアコンが設置されました。

 ただエアコンは県費でなく保護者会が寄贈する形になりました。そして、エアコンの電気代は保護者会が保護者から徴収して、支払う形をとりました。

 おじさんの県では夏休み中も補習授業(課外と呼んでいました。)があっていたので、暑い盛りの8月にエアコンなしは逆に勉強の効率が悪くなるのです。

 ただこれをすると、保護者に経済力がない高校(専門高校など)や在校生の少ない高校は設置できません。その後どうなったかは覚えていませんが、それから20年近く経過した今でもエアコンは贅沢、子供は我慢させろという根性論が横行しているようです。

 地方自治体の首長は絶対的な権力者の側面がもあるので、ちょっと個性的な首長が当選すると困ったことになります。以前は阿久根市長、今は大阪市長などです。

 そういえば、佐賀県知事に出馬して落選した市長もユニークな人でした。行政はやはり常識的な人が行う必要があるようです。直接住民に影響を与える地方自治体の場合特にそうです。

 ところで、今日はとうとう日経平均も18000円台に乗りました。おじさんの持ち株の某建設株も順調に年初来高値に近付いています。

 今週中に年初来高値まで来たら取りあえず利確する予定です。対ドル相場は120円を目前に足踏みです。