新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

今回の相場をどう見るかー熱狂なき最高値

今日も株式市況は日経平均60円ちょいの値上がりでした。毎日年初来高値を越えています。ただ昨日もそうですが、値上がり幅はそれほど大きくありません。

 買い意欲は強いけれど利益確定の売りも入っているようです。今回の値上がりはこれまでとちょっと様子が違います。これまでは円安株高でしたが、今回の値上がりはどちらかと言うと円高株高なのです。

 これまではアメリカの株式市況が上がれば日本の株式市況が上がるという展開でした。今回はアメリカの株式市況はそれほど値上がりしていないのに、日本の株式市況だけが上がっているのです。

 今回の値上がりについては、アメリカの金利引き上げが先延ばしされると言う観測があって、アメリカの金融緩和が継続されるためだと言う意見もあります。

 円安一服なのも、アメリカの金利引き上げが先延ばしになりそうだということと関連がありそうです。今回の株式相場の値上がりに海外の投資家はそれほど関わっていないという意見もあります。

 日本の株式相場が上がりだしたので、急いで買っているというのです。もしそうなら、日本の投資家が売って海外の投資家が買っているので、値上がり幅が小さいともいえるでしょう。

 ただ、この時期株価が2000年来の値上がりをする理由が見つかりません。輸出が好調だと言っても、アメリカの景気が予想されたほど好調でないようですから、このまま夏にかけて輸出が増えるとも思えないのです。

 アメリカの景気がそれほどでないからこそ、アメリカの金利引き上げが延期される見込みなのです。対ドル相場で120円を超えないのも、アメリカの景気がそれほどでないためでしょう。

 バブルの時もそうでしたが、理由もなく株価だけが上がるときは警戒が必要です。なぜ上がるのかについては、アナリストなどは何とでも理由をつけます。バブルの時もそうでした。

 投資は自分の考えで行うものなのです。もし、今後も企業業績が上がるので、株価も上がると思えば買えばよいし、今がピークだと思えば売ればよいのです。

 おじさんは気が弱いので、そろそろ売り場だと思っています。株式投資は人気投票だとも言います。皆が危ないと思えば一気に下がります。

 その見極めが難しいのです。今はもう少し流に乗って目標値まで待とうと思っています。今回の値上がりで思ったのは、相場に熱気がないことです。その場合、これまでの経験ではじわじわ水準を切り上げることがあるのです。

 週刊誌も株式特集をするような熱気の時は相場の終わりなのですが、今回はまだそこまではありません。ただ高所恐怖症のおじさんは、取りあえず慎重な姿勢で今回の相場に臨む予定です。