金利が全てを決める。ー官制相場の宿命
今日はさすがに株式相場も下げました。日経平均も一時は値上がりしたのですが、結局10円ちょいの安値引けだったようです。
もちろんはっきり言ったわけではありません。サイトなどを見ると、サプライズの引き上げはしないと発言したようです。徐々に市場と対話しながら、引き上げ時期を探るというものだったようです。
地銀の場合、海外との取引経験がないので海外の債券を買ったりできないでしょう。あるサイトによれば、メガバンクや生保・損保はすでに国債の保有を減らしているので、金利上昇(国債の価格が下がる)で一番の被害を受けるのは地銀だと書いてありました。
スイスの例で分かるように中央銀行が永遠にある政策を続けることはできません。どこかで政策変更を迫られる時が来ます。政策が長く続けば続くほどその副作用は大きいです。
スイスフランショックでFXの会社が破たんしたように、金利引き上げショックで破たんする地銀が出そうです。異次元の金融緩和もすでに3年目に入りました。今のところ日本の場合は消費税引き上げショックや原油安で物価もそれほど上がらず、GDPについても際立った増加がありません。
少なくとも今年から来年くらいまでは異次元緩和が続くでしょう。しかし、異次元緩和を5年も続ければその副作用は計り知れないものになります。
もちろん株式相場も下がるし円安傾向が一段と高まるでしょう。だからと言ってサプライズの金融政策変更をやれば、その影響はスイスフランショック以上になると思います。
異次元緩和が発表された際の株式相場の値上がりと逆のことが起こるのです。今投資家は先行き不透明感をもっています。取りあえず来週あたりは相場の調整が行われると思います。
それがすんでお彼岸頃にまた相場が新しくなって動き出すと思います。今の相場は日本もアメリカも金融政策が作り出した官製相場なのです。