本屋の店先に見る世間の関心
今日はこのところ経済ネタばかりなので、久しぶりに社会ネタです。おじさんがいつも行く本屋さんについてです。その本屋さんはすでに20年以上営業しています。
本屋さんチェーンの一つのようです。結構本がそろっていて、利用者も多いです。(レジにしょっちゅう行列ができています。)本が売れないという時代には珍しいです。
この本屋さんは、最近レイアウトを変えて、入ってすぐのところに、特定のテーマの本を並べています。その内容が今日行ってみると変わっていました。
本屋さんは本が売れてなんぼの世界ですから、常に世間の関心に注意を払っています。どう変わったのかと言うと、数か月前まではその棚に嫌韓嫌中の本がずらりと並んでいました。
それでは、今何の本が並んでいるのでしょうか。賢明なる読者のみなさんはすでにお分かりだと思います。そうです、イスラム国関係の本がずらりと並んでいるのです。
嫌韓は今でも結構根強いですが、嫌中の方は少し変わったと思います。相手を見下げるという行為のほとんどが、経済的な上下関係が多いです。
中国人観光客が大挙して押しかけて爆買いをしているのを見て日本人としては複雑な気持ちでしょう。以前書いたように、中国人観光客にとって日本人が自分たちを嫌っているかどうかは問題ではありません。良い品を買えればよいのです。
流通業界にとって、お客様は神様です。どこの国の人でもお金を使ってくれる人を尊敬します。行いの正しい日本人でも商品を買ってくれなくれば、ただ邪魔な人です。マナーが悪くても品物を買ってくれる人が良い人です。
嫌中などと言っていたのでは、商売になりません。そんな本がどんどん流通していて、せっかく来てくれた中国人観光客が気を悪くされては業者としては困ります。
今では中国それも中国人観光客は大切なお客様なのですから、それを毎日見ている日本人は複雑な気持ちになるでしょう。こうして、嫌中意識が次第に後退したと思います。
あるサイトにも書いてありましたが、今は他国を嫌悪する代わりに日本のすばらしさを強調するようになったようです。以前は他国(欧米)に比べていかに日本が劣っているかが主張されました。
今は逆です。世界中で以下に日本が素晴らしいかだけが言われます。これもあるサイトに書いてありましたが、日本礼賛論が出るのは国民が生活に不満をもっている時だそうです。
もし、仲間と一緒に仕事をしていて、いかに自分が素晴らしいかを主張し、みんなからいかに羨ましがられていいるかを主張したら、他のメンバーは鼻白む気持ちになるでしょう。特に謙遜を旨とする文化を持つ日本としては今の手放しの日本礼賛論は伝統から外れていると言えるでしょう。
まあ、その先頭が安倍さんなのかもしれませんね。安倍さんについて言えば、首相という政治家最高の地位にありながら、勘違いな内容でありながら平然と野次を飛ばし、その後陳謝するなど品性に疑問符をつけられるなど、ちょっと国民として恥ずかしいです。
オバマ大統領が、議会で質問している議員に野次を飛ばし、その野次の内容が、事実に反するなどと言うことは凡そ考えがたいです。ドイツやイギリスの首相でも同様でしょう。
ところで、今日はおじさんの持ち株の建設株と鉄鋼株が年初来高値を越えて行きました。後はいつ売るかの時期を探るだけです。