新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

NY市場の波紋―月曜日の相場はどうなる。

昨日のNY市場は270ドル安でした。原因は雇用状況が好転し、金利引き上げが近づいたので、株を売って債券を買う動きがでたようです。

 日経先物も100円安だったようです。以前書いたように、金利引き上げは株式相場にとって大きな影響があります。金利が高ければお金を借りて投資に回すのが難しくなりますし、今お金を借りて投資に回しているなら、借りた分の金利支払いが増えます。

 ところで、アメリカの株式相場が値下がりしたからと言って必ずしも日本の株式相場が下落するとは限りません。と言うのは金利引き上げということになれば、円安になります。

 円安は輸出産業にとってありがたいので、株高に振れることになります。一方アメリカの企業としてもドル高で輸出が難しくなるとすれば、アメリカ政府にドル高是正を求めることになります。

 昨日も書いたように、さまざまな点で今は綱引き相場です。アメリカの株式相場が下落すれば、日本の株式相場が下落するというのがこれまでの相場でした。

 しかし、このところアメリカの動きと反対の動きをすることが多くなりました。月曜日の日本の相場も従来の見方をすれば安値に振れるところです。

 ただ日本の株式相場だけがアメリカの相場から離れて独歩高となるか難しいところです。長期的にはアメリカの相場展開と日本の相場展開が共振することになると思います。

 もし金利引き上げということになれば、6月が有力視されます。今3月ですから、最低2月の準備期間を置いて引き上げということになります。

 取りあえずアメリカの金利引き上げで言えることは、円安になることは間違いありません。円安もあるレベルを超えると日本経済にとってマイナスになります。

 今は原油安で助かっていますが、国民の収入は連続マイナスになっています。もし原油高になった上に円安となれば、国民生活は厳しくなり消費減退ということになります。

 月曜日の相場はアメリカに敬意を表して100円台の安値と見ています。まあ日経平均17000円台まで下げなければ買いを入れる気はないのでどちらでもいいです。

 明日は日曜日なので教会です。