新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

意外なことに円安・株安

今日はアメリカの株式相場も上がったし、久しぶりに対ドルで円も121円台まで行ったので、株高は間違いないと思っていました。

 事実寄り付きは値上がりで始まったのです。ところが前場の終わりころにかけて、急速に値段が下がってきました。そしてとうとう後場には安値となって、日経平均125円安で終わりました。

 いつも見ているある方のサイトで、今週は水曜日に海外の先物の決算があるので、下げがあると書かれていました。その方は今日の下げは明日の先物解消の先取りだと書かれていました。

 確かにこのところの上げは海外の投資家の先物買いから来ていました。その解消の売りが間もなくあると言うというのは日本の個人投資家の共通理解です。

 昨日のGDP二次速報値も一次より下方修正されました。これを見て海外の投資家も意外と日本の状況があまりよくないと考えてきたのかもしれません。

 日本の個人投資家はアベノミックスなど信じていません。もしアベノミックスが正しいなら今頃GDPが前年比マイナスなどと言うことはありません。

 街の好況感は上昇しているようなのですが、生活実感と大きく離れています。今回のGDP二次速報値でも設備投資が減少しています。

 円安効果もすでに限界に来ています。たまたま原油安があるので、個人の消費がまずまずですが、原油高になったら、今以上に消費が減少するでしょう。

 今回の下げでも日本の個人投資家は買いにでていません。もちろんおじさんもそうです。日本の個人投資家はもう一段株式相場が値上がりしたらさらに売ろうと思っていると思います。

 本格的な買いを入れるのは日経平均18000円台近辺です。海外の投資家は撒き餌として、今回は金融株に買いをいれましたが、もうすでに金融株に売りが入りました。

 ここで海外の投資家が先物の買いを解消して売りに回り、日本の個人投資家が一段の下げを狙って静観したら、年金や日銀の買いがあっても相場を支えるのは難しいと思います。

 ここは日銀も年金も買いを見送って取りあえず実態からかい離した相場を適正水準に戻すのがよいでしょう。もうすぐ彼岸です。彼岸底の名の通り取りあえず今回の値上がりをピークアウトするといいのですが。

 もし無理に株価を維持しようとするっとその反動が大きくなるでしょう。明日は所用でブログをお休みすると思います。