新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

日米株価のかい離

 今日の株式相場は一時日経平均19000円に乗りました。終値は結局267円高です。一方アメリカの株式相場は逆に27ドル安です。

 アメリカの株式相場は大きく下げた後まだ戻っていません。景気が回復した結果金利引き上げが目前に迫ったアメリカの方で株が売られ、消費もそれほど伸びず設備投資が冷え込みつつある日本の株が上がっているのです。

 しかし、以前も書いたように個別銘柄でいえば日経平均の上昇ほど値上がりしいません。おじさんの持ち株でいえば、先日売却した某建設株は売値に届いていません。

 電機株も最高値から程遠い値段です。今日はやっと某船株が年初来高値を越えていきました。それでも1000株で数万円です。もちろん取得してからの期間が短いので利回りから言えばいいと言えます。

 おじさんは長期保有なので、もう少し値上がりしてから売却する予定です。出来高上位の株でもほとんど値上がりしていないか、値上がりしていてもそれほどではありません。

 日経平均だけが値上がりして個別銘柄が値上がりしていないのが今回の相場の特徴です。この前の下げでどうも海外の投資家も売りに回ったようです。

 どうも循環買いをしているようです。話題にならなかった株を様子見買いで買っているようです。以前は銀行株が狙われました。今日は船株全体が値上がりしました。そういえば出来高上位に双日が上がっていました。商社株としては安値なので買いやすかったのでしょう。

 ユニチカなども大量商いでわずかな動きでも利益を狙っているのでしょう。以前は地方百貨店に大量の買いが入っていました。動きはどうもシテっぽい物です。

 ある方のサイトにも書いてありましたが、日銀年金に続いて郵政の買っているようです。年金は厚生年金に続いて国家公務員共済組合も買いを入れるようです。

 日銀の場合、直接個別銘柄を買うのでなく、投信を買っているので、日経平均だけが上がるのでしょう。アメリカの場合金利引き上げは投資に不利なので売りが入っているのでしょう。

 国債相場もすでに日銀の買いのひずみが出ています。そして、株式相場に先んじてひずみ調整の動きがでています。

 以前書いたように中央銀行のコントロールはどこかで止まります。永遠に続けることはできないのです。逆説的ですが、景気が回復して異次元の金融緩和をやめれば金利は上昇し株価は大幅下落するでしょう。

 そんなことは皆わかっているので、どこで手を引くか見極めようとしています。株価だけが上昇していますが、先日発表された機械受注でも前月を下回っていました。

 企業の業績も円安のおかげですが、国内ではそれほど消費が盛り上がっているわけではありません。日本はアメリカの後追いと言われたことがあります。

 円安もとうとう一段落しました。対ユーロで恐ろしいほどの円高が進んでいます。FXでユーロをもっていた人は相当な損失を被っているでしょう。円安から円高へといつ移り変わるか分かりません。

 対ドルで110円ということになれば、株式相場はいくら官が買い支えても大暴落するでしょう。その時は官製相場を誘導した日銀の責任が問われることになります。

 おじさんとしては、いくら株式相場が上がっても売り時を探るだけです。たぶん日本の個人投資家は皆そうでと思います。短期売買の投資家は別として、今の株式相場の水準ではとても買うことはできません。

 明日おじさんの持ち株が値上がりすることを願っています。