新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

行方を知らぬ株の道かな

 今日も日経平均は値上がりしました。263円高でとうとう19200円台まで来ました。株式相場値上がりの理由については色々あります。

 問題はこのまま値上がりが続くかどうかです。株式相場は勢いです。一旦値上がりを始めると簡単には終わりません。

 買いが買いを呼ぶ展開になるからです。そして大きな相場の場合必ず大きな買い手がいます。機関投資家であったり、海外の投資家であったりします。

 今回の相場の買い手はどうも官(日銀・年金・郵政)のようです。債券市場も日銀が最大の買い手になっています。日銀がどんどん国債を買うので金利は上昇しません。売り手は銀行や生保などと言うことになります。

 今の株式相場だと余程銘柄を選ばなければ高値掴みになってしまいます。明日書くつもりですが、日経平均がいくら上がっても個別銘柄は日経平均の値上がり率ほど上がっていないのです。

 日経平均に組み込まれている特定の株が大幅値上がりすれば他の株が下がっていても日経平均は大幅値上がりします。

 前述したように、今の相場は勢いがあるので、日経平均20000円を目指すかもしれません。ただどんな相場でもかならず調整場面があります。

 値上がりの勢いが強ければ強いほど調整の幅が大きくなります。相場の調整は何をきっかけに起こるかは不明です。民に比べて官はお金をもっているので、簡単に相場が崩れることはないでしょう。

 債券相場でも日銀が買い続けるために大きな調整はありません。債券の値段は高値に張り付いています。値段が上がったり下がったりしてこそ相場なのです。

 株式相場も完全に官製相場になったので、おじさんの常識が通用しなくなりました。官の側(公務員)に身を置いたおじさんですが、株式投資に関しては官製相場に反対です。

 スイスフランの例は誠に目からうろこでした。スイスに比べて日本は経済規模も大きいので、簡単にギブアップしないでしょうが、いつか物事には終わりがきます。

 株の格言の通り山高ければ谷深しです。深い谷こそおじさんのような個人投資家の出番です。ただ年金があれほど株を買っているのですから、谷になった時、年金の積立金の毀損は恐ろしいほどでしょう。

 相場は一寸先は闇です。もっともはなばなしく値上がりしている時が一番怖いのです。