新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

消費税引き上げから1年―クロダショックに備えよう。

 今日は株式相場も200円以上の値上がりでした。おじさんの持ち株の一つの某電機株も10円以上の値上がりでした。

 ところで今日は消費税引き上げ後1年経過したことについて書きます。1年前に比べると確かに円安が進み株価も上がりました。しかし、生活については苦しくなったと言う印象が強いです。

 実質賃金についても指数は下がったままです。住宅着工についても下がっています。新車販売も同様です。問題は先日の決議で2017年には間違いなく再度消費税が引き上げられることです。

 残り2年です。再度の消費税引き上げは間違いなく消費を低迷させるでしょう。3%の消費税引き上げでさえ消費を1年近く低迷させ、実質賃金を下げさせているのです。

 3年で5%も物価が上がったら、少々の賃上げでも対応できないでしょう。特に年金以外収入のない高齢者や非正規社員や生活困窮者はその影響をもろに受けることになります。

 中小企業の社員も同様です。今日の日銀短観でも現在より7ケ月後の景気回復について、回復が低下すると見る向きの方が多いようです。

 今新興国もヨーロッパも中国も景気減退傾向にあります。わずかにアメリカだけが景気好調でしたが、それにも陰りが出てきました。アメリカの金利引き上げも6月はとても無理で9月すら難しい状況です。

 そのため対ドルでの円安傾向がとまりました。せいぜい対ドル120円くらいがいいとこです。それ以上の円安は見られなくなりました。おじさんはドル資産が結構あるので、せめて対ドル125円くらい行ってもらいたいのですが、どうも無理そうです。

 2年後の消費税引き上げが決まればこれから消費を抑えようという動きがでるでしょう。毎度おなじみの消費税引き上げ直前の買いだめはあるでしょうが、それまではできるだけ節約しようということになります。

 これから2年でさらに高齢者は増加します。株式での利益も後で参加した投資家ほど利益幅が少ないです。株価で利益をあげるのも限界があります。

 アベノミックスはお金を市中にばらまけば景気が良くなると考えたのですが、日銀がばらまいたお金は日銀の当座預金としてとどまっています。お金があっても使い道がないのです。

 逆にいつか日銀が金融政策を変更した時、膨大な国債の行方が問題になります。2年程度でデフレから脱却し景気回復で異次元緩和を徐々にやめることができると日銀は予想したようですが、そうはなりそうにありません。

 今以上の金融緩和をやれば、出口政策がさらに難しくなります。今の経済状況ではこのまま順調に景気が回復するとも思えません。

 金融政策はおじさんが考えることではないのですが、いつか起こる金融政策の変更に備えなけばらなりません。永遠の金融緩和などありえないからです。スイスフランショック のようなことが起こるかもしれないからです。

 その時はクロダショックと呼ばれるかもしれませんね。備えあれば患いなしです。