新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

思ったほど下げませんでした。

 先週アメリカの株式相場が大幅安だったので、日本の株式相場も100円以上の値下がりを予想しました。結果は寄り付きこそ大幅安でしたが、結局10円ちょいの値下がりで引けました。

 円安傾向が止まった様子です。対ドル120円台どころか、119円さえ割ってきました。この傾向はかなり長い間続いています。完全に円安株高は終わりました。

 円安が止まって株高だけが残っているのです。円安の終わりの理由の一つはアメリカの景気が思ったほど回復していないからでしょう。

 そのためアメリカの企業も円安というよりドル高を容認することに不満が出だしたのでしょう。この先アメリカの景気が急速に回復するとも思えません。

 今日の相場はやはり買い意欲が強いことを示しています。買いは海外の投資家からだと思います。日本の株式相場の場合、官制相場の様相が強いので安心して買えるのでしょう。

 ヨーロッパではギリシャ問題があるし、中国も景気後退です。ですから、このまま一気に株式相場が値上がりするとも思えません。

 今はそれほどでもありませんが、だんだん円高傾向になると輸出企業の業績にも影響してきます。日銀などの官の買いにも限界がでてくるでしょう。

 日銀の金融緩和もどこかで終わりがきます。すでに日銀内部で出口政策について考えるようにと言う意見も出始めています。

 さらなる金融緩和は難しい状況です。政府はさらなる金融緩和を求めているでしょうが。報道では日銀で政府の間で隙間風が吹き始めたようです。日銀にとって消費税引き上げ延期は許せない裏切りに思えたでしょう。

 異次元の金融緩和の追加までやったのに、あの結果です。アベノミックス2年目ですが、地方では景気回復の実感もありません。インフレなど年金生活者にとって悪夢です。

 セルメイという言葉もあります。5月になると売りが出るという言葉です。今日は広く薄く値下がりしていました。以前の高値の時は特定の株だけが大きく値上がりして、他の株は値下がりしていました。

 明日以降相場(外貨・株式)がどうなるか不明です。全く先行きが見通せない状況です。ある水準に来た株を売り、大きく相場が下げた時買うくらいしかできそうにありませんね。