新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

安倍政権の外交政策ーあの政策はどうなったのでしょう。

 今日は土曜日で株式市場もお休みです。ちょっと寂しいです。それで久しぶりに外交ネタです。国内では向かうところ敵なしの安倍政権ですが、外交政策はどうなっているのでしょう。

 先日はアメリカ議会で演説しました。保守派のマスコミなどは絶賛しています。アメリカ議会で演説できた上に拍手を沢山もらったというので、安倍さんも上機嫌です。

 視点を変えてアメリカ側から見てみましょう。議会で演説させて拍手してあげたら有頂天になって、アメリカ軍を助ける法案を次々に提出してくれるのですから安いものです。

 相手をいい気持ちにさせて自国の利益を得るのは外交のイロハのイでしょう。保守派のマスコミは親米なので手もなくアメリカの術中にはまったのです。

 外交儀礼という言葉があるほど、外交に儀礼はつきものです。ところで、安倍政権の外交経済政策の目玉のTPP交渉の方はどうでしょう。最大の相手アメリカではこの問題を巡って議会でねじれ現象が起こっています。

 オバマ大統領は民主党なのに、民主党がTPPに反対しているのです。議会上院では大統領に権限を与える法案を審議することになりましたが、下院の方はまだ先が見えません。

 夏までにTPPが成立しなければ、次期大統領選挙一色となって、交渉は難しくなりそうです。次に拉致被害者を取り戻すというので、北朝鮮と交渉を開始したのですが、全く成果がありません。

 未確認情報ですが、北朝鮮の人民武力相が銃殺されたと報道しています。先軍思想でまず軍ありきの北朝鮮でその責任者が銃殺するとなれば、北朝鮮国内情勢は混とんとしてきます。

 そんな北朝鮮に対して朝鮮総連の首脳を警視庁の公安部が逮捕したりして圧力をかけています。北朝鮮にとってそんなことは圧力にもならないでしょう。

 ロシアとも友好関係を築くつもりだったのですが、ウクライナ情勢でストップしています。代わりに中国が出て来てロシアと友好関係を作ろうとしています。

 ロシアも中国もお互いに不信感の固まりなので、表面的なものでしょう。中国関連ではAIIBでヨーロッパ諸国が中国との関係を深めていることにショックを受けたはずです。

 中国包囲網の中心としてインドをすえていたのですが、インドの首脳が最近中国を訪問し習主席と会談しています。これまで日本は何とかインドと手を組んで中国を封じ込めようとしていたのです。

 そういえばネパール地震救援活動でも中国とインドが協力しているようです。親日国として、某女史などは手放しで褒めちぎった台湾は日本の農産物の輸入を制限しようとしています。

 もちろん今の国民党政権だからと言えるかもしれません。台湾はAIIBへの参加を表明しています。以前の日本・韓国・台湾で中国にあたるという政策は破たんしています。

 今に至るまで安倍政権の外交政策が成果を上げているとは思えません。マスコミも安倍政権を恐れて安倍政権の外交政策の成果については触れないようです。

 おじさんも現職の公務員(県立高校教諭)だったらこんなことは書けなかったでしょう。今は年金生活者ですから書くことができるのです。

 明日は大阪都構想を巡って住民投票があるようです。その結果は国政にも影響しそうです。おじさんは明日は教会です。月一の教会学校の説教があります。