新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

イエスの弟子たち

 今日は日曜日なので教会に行きました。今日は教会学校の説教がありました。今日は教会創立記念日です。創立44年です。教会創立については以前書いたので、今日の説教について書きます。

 今日の説教は使徒言行録1章12節以下からです。使徒言行録は以前使徒行伝と呼ばれていました。その後弟子たちの記録と呼ばれるようになって、さらに使徒言行録になりました。

 今日の聖書箇所は、12使徒の一人イスカリオテのユダがイエスを裏切った後、新しく使徒が選ばれる話です。ユダがイエスを裏切った後どうなったかの記事もあります。

 ユダはイエスを銀貨12枚で祭司長たちに売ったのですが、その後彼はそのお金で土地を買います。「その地面にまっさかさまに落ちて、体が真ん中から裂け、はらわたがみな出てしまった」と書かれています。(1章18節)

 ところで11人の使徒の中にはさまざまな立場の人がいました。弟子の長であるペテロは漁師です。マタイ福音書の著者と言われるマタイは体制側の人間でした。

 ローマの手先となって、収税人になっていたのです。逆に反ローマの先鋒であった熱心党のメンバーもいました。熱心党のシモンと呼ばれる人です。

 イエスの弟子になる前の経歴は全く反対の立場だったのです。ところで旧約聖書詩編には「その務めはほかの人が引き受けるがよい」とあったので、ユダの後任を選ぶことになりました。

 この会議には120人ほどの人が集まっていたのです。当時ユダヤの人口は400万人くらいでしたから、キリストを信じる人の数はほんのわずかだったのです。

 宗教団体の場合、中心人物の身内が後継者になる場合が多いです。使徒言行録1章14節には「イエスの母マリア、またイエスの兄弟たち」がいたと言う記述が出てきます。

 しかし、新しく選ぶ使徒の候補には上がりません。また、当時の社会では婦人の地位が極めて低かったのに、聖書の中では婦人の地位は極めて高いです。先述の箇所でも「彼らは皆婦人たちやイエスの母マリア~心を合わせて熱心に祈っていた。」とあります。

 さて、新しく選ばれた使徒はどんな人だったのでしょう。二人の人が候補者です。一人は先に名前がでており、またさまざまな別名で呼ばれたヨセフという人とマテイアという人です。

 どこの世界でもそうですが、先に名前が出る人が上席です。またさまざまな名前で呼ばれるというのは、みんなから愛されていたのでしょう。

 選挙をしたら、ヨセフが選ばれたのでしょうが、使徒たちは主に祈って結果が主の御心であると信じくじをひかせるのです。

 結果は本来上席であるヨセフでなく、マテイアが選ばれます。選ばれたマテイアはその後どうのような働きをしたのか、聖書には出てきません。

 選挙でなくくじ引きという手段を選んだのは面白いですね。古代においては、くじ引きというのは神の意志を示すと考えられたのです。

 聖なる日は終わり明日から世俗の生活です。明日の相場も気になりますが、それ以上に今日の大阪の住民投票が気になります。
 
 おじさんは、橋下市長には反対なので、住民投票に負けて政界を引退してほしいです。と言ってもあの人は絶対出馬しないと言いながら平気で出馬したのですから、引退すると言っても信じられないですね。

 明日は大阪の住民投票について書きます。