世界の常識・日本の常識ーイルカと鯨
以前から世界動物園水族館協会から突き付けられた課題に対する回答でたようです。イルカの追い込み漁でとったイルカを水族館が購入するのを中止するようにとの勧告でした。
それについて日本の動物園水族館協会はイルカを追い込み漁で得ることをやめるという結論を出しました。以前鯨の問題で国際司法裁判所は日本の立場を取りませんでした。
日本ではイルカ漁も鯨を獲ることも常識です。以前欧米でも鯨を獲って鯨油を採取していました。それなのになぜ日本が鯨を獲ることを非難するのかと言うことです。
時代は変わります。以前は常識だったことが、今ではあり得ないということになります。植民地支配についても、19世紀は常識なのに現在では許されません。
今回の出来事でも欧米の意見が強くて日本のイルカ漁について禁止を求められました。欧米の意見がなぜ世界的なスタンダードになるのかと言う意見もあります。
問題は日本がスタンダードを作るのが苦手なのです。スタンダードを作られたらそれを改正するのはとても大変です。日本の場合謙虚さが重視されます。
大声で何かを主張するのは日本では好まれません。また、言わなくても通じると思うところがあります。日本がどんなに世界で好まれても別の問題です。
これから世界的な常識と日本の常識が食い違うことが多くなるでしょう。しかし、国際化というのは、日本の常識を世界の常識に合わせていくことなのです。
日本の常識を捨てることには相当抵抗があると思います。しかし、グローバル化がこれだけ進んだ現在、世界の常識から離れることはできません。
TPPもアメリカの常識を受け入れることになります。TPP交渉の進展を望む産業界の意見がありますが、一端TPPが成立したら、日本の常識は相当変更を迫られるでしょう。