新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

乱高下する株式市況ーギリシャ問題をどう考える

 今日は子供たちがツマクマの看病に行ってくれたので、ブログを書くことができました。昨日は日経平均400円以上の
値下がりでしたが、今日は260円ちょいの値上がりでした。

 乱高下の原因はギリシャ問題です。まずギリシャ問題について悲観的な見方が出たので大きく下げましたが、その後楽観的の報道があって戻しました。

 それが先週のことです。今週になって、国民投票で反対が賛成を上回ったので月曜日は大幅安になりました。そして今日は再び楽観的な見通しが出て値上がりしました。

 ギリシャ問題は日本の常識では理解できないところです。財政が厳しければひたすら我慢をするのが日本人です。借金を踏み倒す政策に賛成することはあり得ないでしょう。

 臥薪嘗胆という言葉が戦前流行りましたが、日本人の心情にぴたりのことばです。ですから、ギリシャ側が妥協して厳しい緊縮政策を実行するのは難しそうです。強引に緊縮政策をを行えば暴動やデモに発展しそうです。

 今の政権は強気で行けばEU側が折れて再度援助をしてくれると見ています。借金が多すぎてつぶせないという
言葉があります。ギリシャはこの論法に乗っています。

 この論法がうまくいく場合もありますがあ、山一証券JALのようにまさかつぶさないだろうと思っても時の流でつぶれることもあります。

 ドイツあたりでは怠け者のギリシャのために勤勉に働くドイツが割を食うことはないと考えているようです。今はギリシャを追い詰めてEU離脱や中露接近を黙認するか、ギリシャへの資金供給をギリシャのわがままを認めて行うかです。

 ドイツがこれ以上ギリシャの放漫財政を認めることはなさそうです。結局ギリシャ経済が破たんして、緊縮政策に戻るしかないでしょう。仮にEUが資金供給をしても、それをてこにギリシャ経済が立ち直ることはなさそうです。

 ドイツはだめな国にいくら援助しても仕方がないと見切っているのでしょう。もし、ギリシャがデフォルトすれば一度相場は大きな下げはありますが、ギリシャ問題が終わったということで、大きく戻すでしょう。

 しかし、このままEUが援助を続ければ、再度ギリシャ問題が再燃するでしょう。いずれにしても投資家は海外の情勢は理解不能です。

 このままではとても日経平均25000円はなさそうです。前門の虎がギリシャ問題だとすると後門の狼はアメリカの金利引き上げです。おまけに脇役として中国の株式市場の問題もあります。

 まだまだ日本の投資家は海外の情勢に振り回されます。明日もブログが書ければ良いのですが。