新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

安倍政権の未来

 今日は珍しく政治ネタです。一強と言われた安倍政権ですが、最近の世論調査では不支持率が支持率を上回ったきました。

 おじさんは安倍政権の強権的な態度が嫌いなので、してやったりと言うところです。驕る平家は久しからずと言う言葉があるように、どれほど力をふるった政権でも思いがけず失速することがあります。

 これまでの決められない政治に嫌気がさした国民が安倍政権を強力に支持したのでしょう。おかげで安倍政権は選挙では向かうところ敵なしでした。

 物事の崩壊は一番威勢の良い時にその萌芽が芽生えます。アメリカ訪問での議会演説で大好評を得た安倍さんはお礼の意味で安保法制をアメリカの意向に沿うように変えて行こうとしました。

 そこまではよかったのですが、憲法学者違憲と言う意見表明の連続で様子が変わったきました。極めつけは自民党推薦の学者までもが違憲と言ってしまったのです。

 自民党執行部はまさか自民党推薦の学者がそんなことを言うとは思わなかったでしょう。このこと自身が自民党の驕りなのでしょう。真理は細部に宿ると言います。圧倒的多数の中で自民党執行部は細部への点検を怠ったのでしょう。

 安保法制はこのまま可決されると思います。しかし、それと引き換えに支持率の低下を招きました。安倍政権のぼろは思いがけないところで出ています。

 今反対の大合唱の新国立競技場問題です。オリンピック人気にあやかって、まさか新国立競技場設立にあんな強烈な反対などがあると思わなかったようです。

 安倍さんが新国立競技場問題は再度検討すると言えば良かったのですが、民主党政権の時代にコンペがすでに決まったいたなどと責任転嫁をしたので益々情勢が悪くなりました。

 他の面では民主党政権時代の政策をひっくり返していながら、新国立競技場問題だけ責任転嫁するのはおかしいでしょう。

 そういえば選挙制度を巡って公明党自民党の間で齟齬が起こっているようです。連立政権でありながら連立相手が違った提案をするのもおかしな話です。

 一強の安倍政権で選制度度問題では自党の議員の意見を無視できなかったようです。安保法制でも公明党は内心反対であったと思います。

 政治は一寸先は闇と言います。安倍政権は運のよさでこれまで困難を乗り越えてきましたが、今回はどうでしょうか。おじさんはもちろん安保法制に反対です。

 自国防衛のためだけに作った自衛隊を他国のために使うなどとんでもないことです。海外での戦争の訓練を全く受けていない中で海外で戦争すれば大きな被害が出るでしょう。

 これからの安倍政権の動きが注目されます。