新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

次々と困難が待ち構える安倍政権

 今日のニュースを見ると直近の世論調査でも安倍政権の支持率は低下し、不支持率と並んだようです。先に書いた新国立競技場建設問題では、これまでの流を白紙に戻すそうです。

 そうなれば、今度はオリンピックに間に合うのかという問題がでてきます。これまで強気一点張りだった安倍さんもさすがにちょっと弱気になっているようです。

 安保法制の方は衆議院で三分の二の多数をもっているので、参議院の審議が未了になっても、再可決の形で乗り切ることもできます。

 ただこれだけ国民の反対が大きい中での強引な政権運営なので、どこかでひずみが出てくるでしょう。株価政権とまで言われましたが、ギリシャ問題に続き中国の株式市場が不安定です。

 最近日銀の黒田総裁も以前のような強気発言がなくなりました。ギリシャは遠い国の話ですが、中国の株式市場の不安定は日本企業にも影響を与えます。

 中国への輸出もあるし、中国国内に工場などをもっているからです。中国人の爆買いによって支えられていたデパートなども影響を受けるでしょう。

 アベノミックス効果もだんだん薄れてきました。マスコミもこれまで安倍政権批判をしなかったのですが、最近では安倍政権批判もでてきています。
 
 あるサイトにも書いてありましたが、安倍さんを強く支持する強固な支持基盤の変化はないが、何となく安倍さんでもいいのではないかという層が安倍離れを起こしているようです。

 民主党政権よりはまっしとか、中国の動きをけん制するには安倍さんくらい強硬でなければという層も、さすがに海外で戦争する法案には反対姿勢を示しだしたのでしょう。

 安倍さんの得意な外交においても行き詰っています。ロシアのプーチン大統領とはうまがあったようですが、ウクライナ問題などで経済制裁を食らっているので、日本だけが一人ロシアと交渉するなど無理です。

 また以前拉致問題で強硬姿勢を示し喝采を浴びましたが、去年の北朝鮮との交渉以降全く進展がありません。拉致被害者の会も再度の制裁を望むようになりました。

 国内的にがたがたしているのですから、こんな時期に外遊などできるはずもありません。安倍さんの強みは運のよさです。こんな時何か大きな問題が起こるのです。

 そうすると今は安倍政権批判などしている場合かということで自民党内もまとまるのです。もし安倍さんの支持率が不支持率を上回らなかったら、これまで黙っていた自民党のうるさ型が意見を出し始めるでしょう。

 好事魔多しという言葉もあります。アメリカ訪問で気をよくしていたら、アッと間に支持率が低下しました。これで夏に靖国参拝などということになれば、アメリカまでも安倍政権を見捨てるでしょう。

 強気の安倍さんが新国立競技場で初めて節を曲げました。まさかあんな問題がこれほど大きくなるとは思ってもいなかったと思います。

 ちょっとしたつまずきが連鎖反応を起こすことがあります。政治は一寸先は闇と言います。案外秋口には新しい総裁が選ばれていたりするかもしれませんね。