新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

内閣支持率の皮肉ー不支持率の一番高い新聞社は

 このところ俄然政治が面白くなってきました。安保法制を強引に採決した後次々に世論調査が発表されています。

 ご存じの通り、世論調査は実施するマスコミによってその数値が大きく異なっています。今回の世論調査はその常識を覆す結果がでています。

 朝日新聞は自他共に認める反安倍政権側です。だからこそウヨクの攻撃の的にされているのです。その朝日新聞世論調査では支持が37%で不支持率が46%でした。

 不支持率が支持率を大きく上回っています。さすがアンチ安倍の朝日新聞だと思いました。ちなみにどちらかと言うと政権よりの時事通信世論調査では支持が40%不支持が39%でぎりぎり支持が不支持を上回っています。

 朝日新聞同様安倍政権に批判的な毎日新聞はどうでしょう。支持が35% 不支持が何と51%なのです。過半数の人が政権を支持していないと言うのは大変なことです。

 朝日新聞でも毎日新聞でも自民党の支持率はそれほどこれまでと変わりません。ところで不支持率が一番高い世論調査があります。

 不支持率が毎日新聞を越えて52%で支持率が39%の世論調査があります。これが何と安倍政権の応援団である産経新聞なのです。

 産経新聞の安倍政権ひいきはよく知られている通りです。その産経新聞世論調査での不支持率が最高なのです。そういえば自民党民主党政権交代した時の産経新聞世論調査でも民主党の支持率が自民党を上回っていました。

 産経新聞と言えども大きな世論の流から外れることはできないのです。産経新聞朝日新聞などの世論調査結果について疑問を呈しています。

 しかし、産経新聞までもが不支持率50%を超えるとなると安倍政権ものんびりしておれません。支持率がわずかでも不支持率を上回った時事通信世論調査は実は7月10日から13日にかけて行われたものです。

 そして、今回の産経新聞の調査は18日と19日に実施されたものです。つまり1週間くらいの間に大きく支持率を下げたことになります。

 自民党政権でよいが安倍政権は支持しないということになれば、無投票当選と思われた自民党の総裁選挙にも波風が立ちそうです。

 ここで反安倍を鮮明にして、さらに安倍政権の支持率が落ちた時に名乗りを上げようと言う議員も出てくる可能性があります。もう少し様子を見てなどと言っていたら時流に取り残されるでしょう。

 ヤング小泉などが名乗りを上げたら一気にブームになる可能性もあります。おじさんが押す谷垣さんなどはおとなしいのでたぶんそんな大それたことはできないでしょう。

 あくの強い議員の二階さんくらいが出てくる可能性もあります。そのためには内閣支持率が落ち続けなければなりません。支持率が30%そこそこになるか、不支持率が60%越になると政界も面白くなるのですが。

 おじさんは何度も書いていますが、アベノミックス以来安倍政権を信用していません。今行われていることはアベノミックスを含めて将来に禍根を残すことばかりです。

 安保法制可決は仕方がないことですが、これ以上災いが広がらないためにも、安保法制成立を花道に退陣してもらいたいものです。