TPP交渉は不調に終わりました。-安倍外交の手詰まり感
今日は久しぶりに政治ネタです。TPP交渉が結局妥結に至らず終了しました。これまでの政府発表では、今回合意が成立するはずでした。
アメリカもまもなく選挙の季節に入るのでその前にオバマ政権としてはTPP交渉を成立させたかったようです。安倍政権もこのところ外交で大きな成果を得られていなかったので、ここでTPP交渉をまとめて安倍政権の成果にしたかったようです。
日本でも来年の夏参議院選挙があります。TPP交渉の妥結が伸びれば選挙に不利になると考えて農村出身議員がTPP交渉反対を唱えだすかもしれません。
日本とアメリカの都合だけそれ以外の国は妥協する気はないと考えたのでしょう。安倍政権の支持率が落ちていることも妥協を難しくしている原因でしょう。
支持率が高ければ農村部出身議員の雑音を排除できますが、支持率低下となれば強引な妥協は難しくなったのでしょう。外交の安倍と自称していたようですが、あれだけお金をばらまいても効果は薄かったようです。
北朝鮮内部で粛清の嵐が吹きまくっているのですから、交渉担当者もおちおちしてはおられません。安倍政権は対米関係の改善を主張していますが、最近の報道ではアメリカ政府関係機関が日本の政府関係者などの通話を盗聴していたとしています。
外交でも成果が上げられず、安保法制でも躓いているようでは、安倍政権の先行きも不安定ですね。まあ安倍さんは強運の持ち主ですから、案外思いがけないところで支持率を回復するかもしれません。