新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

終活が今一番話題です。―最近の経済週刊誌から

 このところ経済週刊誌では終活に関する話題でもちきりです。まずは相続です。相続税が値上がりすることが一番大きな要因でしょう。

 それまで相続税がかからなかった人にも相続税がかかるようになります。また、高齢者が増加したことも要因の一つです。

 ツマクマもそうですが、結構60代70代でなくなる人もいます。団塊の世代も配偶者が亡くなったり自分の親が亡くなったりしています。

 そんなこんなで今相続の問題がよく取り上げられるようになりました。おじさんの取引先の証券会社などは相続センターと言って専門のセクションがあるようです。

 ツマクマのかけていた生保の会社の方も相続で何か問題があれば話に乗りますと言っていました。金融機関にとって相続関係の話は将来預金につながる重要なテーマなのかもしれません。

 相続でも不動産の相続が一番難しいです。東京などでは不動産だけが財産で現金や預貯金がない場合相続問題が起こるようです。うまく売却できればよいのですが、そうでないと相続税を払うお金に困ることになります。

 逆に地方では売るに売れない土地を相続しなければならないケースが増加すると思います。地方から都市へ出て働いている人がいて、その両親が亡くなると、田舎の土地や田んぼなどを相続しなければなりません。

 土地や田んぼなら良いのですが山林などがあると大変です。自分で管理できないし、放置していて山崩れなどが起きて近隣に被害などを及ぼしたら大変です。

 放置すれば管理責任を問われます。さりとて山林を売ると言っても買い手がつくかどうかです。おじさんの別荘も売りに出していますが、見に来る人はいてもなかなか買ってくれません。

 子供達が相続しても使い道はないし、売って現金にした方が良いと思っています。次に終活のテーマは葬儀とお墓です。これも大変です。仏教の場合葬儀以外にお坊さんに払うお布施をどうするかがあります。

 キリスト教の場合法事と言う考え方が基本的にないから有難いです。仏教の場合であれば、49日に始まって初盆や1周忌があります。また月命日に拝みにくればお布施がいります。そうこうしているとすぐ3回忌になります。

 納骨堂を借りるとこれはこれでお金がいります。お墓を立てても管理する人がいなくなればあっと言う間に荒れてしまいます。今は子供が未婚の人も多いです。

 結婚していても子供がいなかったりすればお墓を管理してくれる人がいなくなります。おじさんの周りでも子供が未婚であったり、結婚していても子供がいない家庭が結構あります。

 相続も子供がいなかったり未婚だと相続権のある人が増えて大変です。現代はこれからの時代についてのテーマより今いる人が亡くなった時のテーマの方が話題になっています。

 おじさんが子供の頃はそんな話題などなかったのです。安倍さんは威勢の良いことを言っていますが、足元では後ろ向きなテーマで盛り上がっているのです。

 「老いゆく国日本」このスローガンが今の日本に一番ふさわしそうです。