新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

昨日に続いてダブルパンチーその原因は

 昨日はニュースをよく読んでなかったので、なぜ後場急落したのか理解できていませんでした。昨日中国が人民元を切り下げたのが下げの原因だったのです。

 アメリカの株式市況も大きくこの人民元の切り下げに反応しました。200ドル以上の値下がりだったようです。これを受けて今日の日本の株式市場も日経平均327円の下落です。

 中国経済が世界経済にいかに大きくかかわっているかの象徴のような出来事です。昨日も相場は一寸先は闇と書きましたが、年初の株価予想を覆す問題です。

 これが毛沢東の時代なら中国経済がどうなろうと世界経済には全く無関係だったのです。今の北朝鮮経済に似ています。

 これでアメリカの金利引き上げが延期になるという観測がでています。おじさんも今更に悪いニュースを流せば株式市況が大きく下落することは分かったいるので、延期と言う説に賛成です。

 早くて12月今の世界的な景気後退が進めば来年春ということも考えられます。人民元の切り下げは新興国通貨の切り下げ合戦につながる可能性もあります。

 アジアではタイとマレーシアが通貨を切り下げる可能性があると報じられていました。世界的な通貨切り下げ競争になれば、アメリカのドルの独歩高の可能性もでてきます。

 そうなるとアメリカ経済にも影響が出てきます。日本も実質的な通貨切り下げをやっています。対ドル78円くらいから124円まで円安になっているのですから。

 中国は通貨切り下げで輸出増加を目指しているのでしょう。日本への影響としては通貨切り下げで観光客の減少や爆買いの低下が言われています。

 4年前おじさんが中国に居た頃1元15円でした。それが今1元20円なのです。1万元で手取り5万円の増加ということになります。これだけ元高になれば日本に買い物にくるはずです。

 もちろん切り下げ率はそれほど高くはなさそうです。ですから、実質的な影響は少ないと思うのですが、人民元が切り下げられたということの象徴的な意味が大きそうです。

 それほど中国経済が悪いのかということになるからです。中国にはヨーロッパの企業が進出しています。日本以上にヨーロッパへの影響が大きそうです。

 おじさんの予想ではまもなくショックも沈静化すると思います。ただこれで世界経済をけん引しているのはアメリカだけだと言うことが良く分かりました。

 今週中で元切り下げショックは終わって来週盆明けから再び相場が上昇すると思います。