新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

日本nの一番長い日」雑考

 今日は朝から映画を見に行きました。帰って株式相場と外国為替相場が大変なことになっているのを知りました。この話題については、いやになるほどブログでも取り上げられているでしょうから、今日はパスして映画の話です。

 実は「日本の一番長い日」を見るのはこれで2回目です。一回目は1967年に見たのです。元号でいえば昭和42年です。ちょうど大学生の頃です。

 原作も読んでいたのですが、映画も見に行きました。一番印象的だったのは阿南陸軍大将が切腹する場面です。今回は役所広司さんが演じていましたが、前回は三船敏郎でした。

 役所さんも良かったのですが、三船さんはあの独特の凄味があって、それはそれでよかったです。今回話題になったのは、昭和天皇を役者さんが演じたことです。

 日本では近代天皇を演じることは一種のタブーになっていました。演じてもある特定の場面だけです。今回の映画でいえば「聖断」の場面だけです。

 今回の映画でいえば聖断の場面が最大の盛り上がりなのですから、ここを演じないわけにはいきません。前回は松本幸四郎さんが演じたようです。聖断の後閣僚や軍人たちが泣き崩れる場面が前回は印象的だったのですが、今回はそれほどこの場面は盛り上がりませんでした。

 監督さんのイメージの問題なのでしょう。陸軍の将校たちが玉音盤を取り戻そうとするクーデターの場面も前回の方が迫力があったようです。

 今回昭和天皇を木本雅弘さんが演じたのですが、とてもよかったです。その責任の重さに押しつぶされそうになったと思います。世が世なら右翼から不敬だとして刺されかねない役なのですから。

 おじさんが見てもよく演じ切っていたと思います。多分覚悟を決めてふっきれたのだと思います。当時の天皇はまだ若かったはずですから、木本さんのイメージにあっていると思います。

 天皇陛下の独特な発声なども演じ切っていました。この「日本の一番長い日」については、おじさんが中国に居た時、同僚の先生が中国語に翻訳していました。

 ただ当時の独特な表現や軍隊用語などが理解できないで困っていたのでお手伝いしました。例えば隊付将校などです。おかげで出版に際して終わりの部分におじさんに手伝ってもらったという一文を入れてもらえました。

 中国人で最後の終わりにの部分まで読む人は少ないと思いますが、それでも本に自分の名前が載ったのはうれしかったです。翻訳者の方のお手伝いをその後もしました。アラキーの奥さんのことを書いた本です。

 明日の相場はどうなるのでしょう。日経先物ではまだ下がり続けているようです。今日のアメリカの株式相場も気になるところです。

 おじさんの持ち株はもちろん全滅です。それでもいくつかの株はまだ含み益があります。