新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

乱高下する株式市況ー見通しは全く不明

 今日の株式市況は激しく乱高下しました。午前9時半すぎに今日の安値をつけその後約300円の値上がりをしました。その時点ではおじさんの持ち株も大半が値上がりしていました。

 それで今日はもしかしたら後場大きく戻すかもしれないと期待して午後からリハビリに行きました。帰ってきてサイトを見てまたまたびっくりです。

 何と引け値は733円安だったのです。もし今日最高値の時に買っていたら一日のうちに1000円近い下落にあっていたのです。1日で1000円の幅で株価が動くのは珍しいことです。

 確か今日の値下がりで連続5日の値下がりになると思います。今日の日経平均は17806円ですから、今年の最高値から3000円も下落したことになります。

 おじさんも最近某都銀株を買いましたが、当然大きく下げています。一時下落して再び20800円台を目指して株価が上昇した場面で買いを入れた投資家は大きな損失を被っていると思います。

 また前場の値上がりを見て買いを入れた人も大きく損失がでています。株式相場では底を打つという言葉があります。底を打つと一気に株価は上昇します。

 ところが底がどこなのか全く分からないのです。今回はチャイナショックと呼ばれています。スイスフランショックやリーマンショックに比べて底が見えにくのです。

 それは中国経済の実態が見えにくいことと、政府の経済政策が見えにくいことにあります。西側諸国であれば、ある程度に情報公開があります、共産党主導の中国ではそれが見えないのです。

 中国すでにアメリカとならぶ超大国になっています。人口の多さと領土の広さです。また、アジア諸国の中ではずば抜けて中間層の数が多いです。

 インドも成長していますが、カースト制度などの宗教問題や民族問題があります。中国でも民族問題はありますが、ウイグル問題以外はそれほどではありません。宗教問題もインドほどではありません。

 中国経済が減速すると言うので原油を筆頭に資源の価格が下落しているようです。デフレ傾向に拍車をかけることになるでしょう。

 官製相場と言われましたが、今回の株式市場の大きな下落を見ると、いくら官が買ったとしてもとても追いつかないことが分かりました。

 グローバル化した世界経済の中でアベノミックスくらいでは株価の下落を押しとどめることはできないのです。ブラックマンデーの時の相場の下落はこんなものではありませんでした。

 とにかく新聞の株式欄が空欄だらけだったのです。売りに対して買いが余りに少ないので値段がつかないのです。この時に比べれば今回の下げなど大したことはありません。

 ただブラックマンデーの時は一気に下がりましたが、底を打つと一気に上昇しました。今回はだらだら下げているのが気になります。

 こんな相場の時は上がり方も緩やかなのです。相場の未来を占うのはとても難しいです。年初にまさか中国の株式相場がこんなに下落するとは想像もできなかったからです。

 今日のアメリカの株式相場が明日の日本の株式相場を占う試金石になるでしょう。今日は日曜日の教会説教の準備をしました。