新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

敬老の日でした。

 毎日がほぼ日曜日状態なので、今日の祝日が何だったかも忘れていました。そうだ今日は敬老の日なのだと気が付きました。

 敬老ですから、老人を敬う日なのでしょう。ところで老人とは何歳からなのでしょうか。現代社会では65才まで再任用があります。学校の場合、特段問題がなければ60才で正規雇用を退職し、再任用で65才まで働けます。ですから職業的には65才以降が高齢者ということになります。

 おじさんも半年だけ再任用で働きましたが、給料が初任給並で仕事は従来通りだったので、いやになりました。半年して中国へ行けたので良かったです。再任用の場合給料がそれまでの半分程度になっても勤務条件はそれまでと同じなのです。

 おじさんの時代は60才から65才まで本来の年金の三分の二くらいもらえました。しかし、65才になって年金を全額もらい始めてやった生活が楽になった感じです。

 さすがに65才を越えて常勤で働いている人は少ないと思います。私立大学などは70才で定年だったようです。今度の専門学校の校長は80才を越えています。その前に勤務した専門学校でも非常勤ですが70才を越えて働いている先生がいました。でもその人たちは例外です。

 65才以上の人口が確か3000万人くらいいたようです。この年齢層はほぼ年金生活なので、物価上昇が脅威です。物価を上げることを目標とする安倍政権を支持する高齢者の気持ちが分かりません。

 インフレになっても年金が上がるわけでもないのですから、自らの利益を最大化するのを目指すのが経済的人間だとすると日本の高齢者はその定義から外れているようです。

 高齢者になって良かったとおじさんが実感したのは、映画館の入場料がまず安いことです。次におじさんの町では市営の施設(美術館や博物館)の入場料が無料なことです。

 またバスも高齢者向けの割引があって、ある額を払ってパスを買うと県内全域そのバス会社のバスは乗り放題、また都市間を結ぶ高速バスの料金は半額というサービスもあります。

 おじさんが行き始めた専門学校も交通費の最高額が決まっているのですが、このパスを使うと足が出ずに済みます。高齢者になって一番良い点は年金をもらえることです。年金もバカになりません。10年ももらったら1000万円以上になります。

 もし年金がなくて預貯金だけで生きたらあっと言う間に預貯金はなくなってしまうでしょう。ただ年金は夫婦でもらってやっと生活できるようになっています。専業主婦であってもサラリーマンの妻だと月に7万円近く年金が来ます。

 夫の年金が15万円でも妻と合わせれば22万円になります。あと預貯金を3万円くらいおろせば25万円ですから、自宅があってローンの支払いがなければ何とかやっていけます。

 ただどちらかが亡くなると大変です。奥さんがなくなると夫は15万円の年金でやらねばなりません。15万円ではちょっと1月生活するのは厳しいです。

 もちろん旦那が亡くなったらもっと大変です。それでもサラリーマンの場合15万円くらいの年金が入りますが自営業や職人さんの場合、一人7万円程度しか年金がないので大変です。夫婦で15万円程度にしかなりません。

 職人さんや自営業は体力勝負ですから、体力が弱ると仕事を続けられません。70才でリタイアしても残り10年以上を生きねばならないので大変です。その頃から医療費などがかかり始めるので大変です。

 おじさんの場合ツマクマが亡くなっても何とか年金とちょっと預貯金を取り崩せば何とかなります。今回始めたバイトも週一なので大した額にはなりません。常勤はどうかと言われましたがとてもそんな体力はありません。

 毎日が日曜日かと思ったら、アルバイト1日リハビリ2日おまけに日曜日は教会なので週7日のうち4日は外に出ています。どうも今のところ孤独老人にはならないようです。