新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

ベトナム・ネパール名前考ー某専門学校を例に

 今日は、先週の授業の整理をしました。某専門学校の学生さんの作文の添削とコメント書きまです。先週初めて授業をしましたが、名前が読めず大変でした。

 中国ですと中国百姓(ひゃくせい)を言われる百の姓しかないのです。それに楊(よう)さんとか王さんとか林さんとか何となく見慣れています。中には段さんとかいました。

 ところがベトナムの学生さんや特にネパールの学生さんの名前は全く中国・韓国・日本などと言った東アジアの国の名前と異なります。

 ネパールの学生さんの場合、3単語の名前があります。日本ですと、姓・名ですが、その間にさらに名前が入っているのです。

 例えばこれは仮名ですが、「カルキ マガル パブ」のようにです。おじさんの行っているクラスは二クラス80人です。外国語を教える人数としてはちょっと多いです。

 前回学生さんの名前をすらすらと読めませんでした。それで次回はすらすら読めるように作文を見ながら書いた人の名前を確認しました。するとベトナムでもネパールでも名前に特徴があるのです。

 ベトナムの学生さんの姓で一番多いのはグエンでした。何と30人中14人です。次がホアンで3人です。この二つの姓でほぼ学生さんの半数以上になります。

 他にチャンと言う姓も3人ほどありました。ベトナムには中国系の人もいるのです。多分この3人は中国系ベトナム人ではないかと思います。

 おじさんのもっているクラスには他に中国人の学生さんやカンボジアの学生さんもいます。中国人の学生さんの名前はすぐ読めます。

 問題はネパール人の学生さんです。あるサイトを見ていたらベトナム人とネパール人の在日在留者がここ数年急激に増加しているとありました。おじさんの学校がまさにそうです。

 ネパール人の学生さんの姓は聞きなれないものが多いのですが、良く声を出して読んでみるとベトナム同様多い姓がありました。グルンと言う姓とシュレスタです。それぞれ4人いました。他はマラと言う姓の学生さんが3人です。

 しかし、ベトナムほど特定の姓はありませんでした。ネパール人の学生さんの特徴は姓より名です。とても宗教的なのです。ネパールは仏教だと思ってのですが、ヒンズー教系の名前もありました。

 インドの名に近いものがあります。中にはサンスクリット(古代梵語 古代インド語)から来た名もあります。日本ですとお坊さんの名のような感じです。とても格好いいです。

 例えば「ラダクリシュナン」これは先述したサンスクリットです。サンスクリットは日本のお寺のあちこちに記号のようなものが書かれていますがそれです。卒塔婆(お墓にある木片 そとば)などはサンスクリットのスツーパーから来ているのです。

 クリシュナンと言う名もありましたが、これはヒンズー教の英雄の名です。黒という意味があるそうです。シバはご存じのヒンズー教の女神の名です。

 一方「ブッダ」という名を持つ学生さんもいました。とにかくネパールの学生さんの名前は難しいです。次回の授業ではまずこの話から入ろうと思っています。

 明日はお彼岸なので長兄の家にお参りに行きます。