勢いを取り戻すロシア
今日は久しぶりの国際ネタです。このところロシアが勢いを取り戻しているようです。カテゴリでは中東情勢にしました。
アメリカはシリアでは、反政府勢力のうち、過激でない勢力を援助しましたが、見事に失敗しました。戦国時代さながらの中東紛争地域において、中途半端な姿勢では成果は得られません。
中東混乱のすべての発端はアメリカのイラク戦争にあると言ってもいいでしょう。イラクが核兵器を隠しているという名目で軍事介入しイラク政府を完全に叩き潰したまでは良かったのですが、その後の収拾に失敗しました。
またその後アラブの春を勘違いし、欧米諸国はこれで民主的な政権ができると思ったのに、紛争を続発させただけに終わりました。この地域でエジプトだけが、軍事政権となって取りあえず安定しています。
ロシアはウクライナ問題が一段落したのを見て、中東への介入を考えてようです。ロシアの中東での拠点はシリアです。現シリア政府はロシアの友好国です。
IS問題にかこつけてシリアの反政府勢力に攻撃を仕掛けているようです。しかし、IS対策に手を焼いている欧米各国はロシアを排除するのは難しいようです。
IS勢力がロシアで活動するのを防ぐためとロシアが主張すると反論しにくいようです。ウイグル族の問題を抱える中国もロシアのシリア政策に賛成しているはずです。
おまけに、先日の安倍さんのプーチン大統領への態度などを見ると、外交的に手詰まりの日本がロシアに突破口を求めるいるのはみえみえです。
おじさんでもわかるくらいですから、ロシア側はとっくにお見通しでしょう。相手が駆け寄ってくるほどこちらを求めているのに、妥協するような国はありません。
国際政治はやるかやられるかの世界です。ロシアが復活しつつあるのに、領土問題で妥協する必要は全くありません。先日知人と話ていたら、やはり安倍さんの態度について批判していました。
欧米と日本の間にかい離をもたらす可能性を特にアメリカは心配していると思います。中国ばかりが注目されますが、これからはロシアも注目しなければなりません。
明日は日曜日なので教会です。