「ボーナスシーズン到来!今こそ日本株」懐かしい記事です。
今日も日経平均は343円安で、とうとう18000円台も割り込みました。もちろんおじさんの持ち株は今日も全滅です。ところで昨日書いた某経済雑誌の記事について書きます。
日付は7月4日号です。今から約100日前の雑誌です。もちろん2015年の記事です。この記事に乗せられて今年のボーナスで株を買った人は大損をしているでしょう。
この記事の出る直前の6月24日には日経平均で20868円まで来たのです。この記事の見出しを見るといかに株式相場が難しいかよくわかります。
この記事のサブタイトルは「息の長い上昇相場になっている日本株。この相場には今からでも参加できる」とあります。文字通りこの言葉を信じて相場に参加した人はわずかな期間に泣きをみることになります。
なぜここまで強気だったのかは、その後の記事で良く分かります。「日本銀行が異次元緩和の下で行っているETF買いなど、相場の下支え役がいる日本の株式相場は、外国人投資家も安心して、資金を振り向けやすいため、先高感が依然として強い」とあります。
これがいかに間違った判断だったか僅か3月後に明らかになります。当時は株式相場を年金や日銀が支えている限り下落はないと信じていたのです。
もちろんおじさんもそうでした。またこの記事では「外国人投資家も安心して資金を振り向けやすい」とありますが、結果はご存じの通りです。
外国人投資家はあっという間に日本の株式相場から逃げ出してしまいました。今買っているのは日銀だけだと言われます。日銀とて無限にETFを買い続けるわけにはいきません。
この記事の時はギリシャ問題までは分かっていましたが、チャイナショックについては全く分かっていなかったのです。3月後のことでさえ、全く不明なのです。
まして年度当初に今年一年を占うなどできるはずもありません。グローバル化した時代、日本以上に海外の状況がストレートに影響を与えるのです。
先週値上がりしたのでこのまま日経平均19000円台に突入するかと思ったら、二日で500円以上の値下がりでした。
明日の相場も全く不透明です。投資投資と政府もあおりますが、この結果を見ればそう簡単に投資には踏み切れないと思います。雑誌はちなみに東洋経済です。