民信無くんば立たずー企業の不祥事に思う
タイトルの意味は「民に信義の心がなければ、国は成り立たない」と言う意味です。出典は論語です。ずいぶん昔フランシス・フクヤマの「トラスト」と言う本を読んだことがあります。
トラストと言うのは信頼とか言った意味です。彼の本によれば、高度に相互信頼のおける国は、そうでない国に対して有利であると言うのです。
相互に信頼のおけない国は、相手の信頼とチェックするために膨大な手間暇をかけないといけない。逆に信頼がおける国は、その費用と機会を省くことができるというのです。
東アジアの日本や台湾、中国、韓国なども成功しました。しかし、このところ民に信義の心がなくなっている例が増えています。
この二つのケースは即人間の生存にかかわるものだからです。最近日本は素晴らしいという番組がマスコミで報道されますが、企業の不祥事を見る限りそんなに手放しで喜んでばかりいられません。
公務員の不祥事特に警察官の不祥事が連発しています。中には人を殺す警察官までいます。どの時代にもひどい企業があり、ひどい人がいると言えばそうですが、このところのケースはちょっと極端だと思います。
だからと言って安倍政権の言うように、道徳教育をすれば良いと言うものではありません。道徳は社会全体が守ろうと言う意志を示さなければ守れるものではないからです。
明日は日曜日なので教会です。今日は珍しく一人で近くの温泉に行きました。