国際情勢展望ー中国・ロシア・北朝鮮
今日の株式相場は前場終値でちょい高だったので、後場期待したのですが、結局100円以上の値下がりで引けました。最近株式相場も外為相場も大きな動きがないので、久しぶりの政治ネタです。
安倍さんは外遊で国内的には大きな政治的動きがないので、国際情勢について書きます。まず目につくのは中英関係です。AIIB設立の時もイギリスがヨーロッパの先頭を切って参加を表明したので、他のヨーロッパ諸国も雪崩を打って参加ということになりました。
日本ではちょっと考えられない風景です。これを見ても反中派の人の主張する中国崩壊論は机上の空論ということになります。利にさといイギリスが崩壊寸前の国の元首を歓待するはずはありません。
イギリス国内的には反発もあるようですが、大勢は政府の親中政策を支持しています。中国がイギリスで元建て国債を発行するというのも注目されます。
中国はIMFでもSDRに元を加えるように主張しています。元の国際化を進めたいようです。元が決済通貨となれば、一旦ドルに換えてそれから決済と言う手間も省けます。
円も一時国際通貨を狙ったのですが、アメリカにつぶされてしまいました。元の場合すでにある程度の決済通貨として使われています。東南アジアやアフリカでは特にそうでしょう。
安倍さんもモンゴルをはじめとして中央アジアへの歴訪をしているようですが、当該国としては中国と日本の両方から援助してもらえるのでありがたいとことでしょう。
次はロシアです。シリアへの介入でポイントを稼いでいるようです。シリアのアサド大統領がロシアを訪問しています。国が滅びるかと言う時外国に行くのですからよほどのことがあるのでしょう。
今回の軍事パレードには相当高位の政治家を派遣しました。また、日本のテレビで見る限り相当社会が明るくなっています。もちろん、政府が公認したところしか写せないのでしょうが、それでも市民の表情などは明るくなっています。
地方とピョンヤンでは相当格差があるとは思いますが、それでもテレビで見る限りでは以前と相当異なっていると思います。
中国も北朝鮮国内の情勢が好転している点を知っていると思います。それで、ロシアの影響が大きくなる前に取りあえず見放さないというサインだけは送っているのでしょう。
日本のマスコミ報道だけ見ると本質が見えなくなります。日本のマスコミは読者が願っているものを報道しているのです。北朝鮮であれば、貧しく崩壊寸前だという報道だけです。
中国であれば、国民は皆反日で、地方と都市の格差は拡大し不満が国民に渦巻いているというものです。多分どちらの国の国民もしたたかでたくましく政府などと無関係に生きて居るはずです。
おじさん自身巡視船に漁船が衝突した事件の頃中国にいましたが、3年間で直接反日的な言動を受けたのは1回だけです。逆に親切にされたり、日本のことを知りたがったりしたことの方が多いくらいです。
自分なりの国際情勢に対する考えを持つ必要があると思いました。もしおじさんも中国に3年間住まなかったらマスコミの中国報道をそのまま信じていたと思います。