佐藤勝著「同志社大学神学部」を読む
今日の株式市場は値上がりでした。おじさんの持ち株のゆうちょ銀行も上場開始で値上がりしていました。しかし、皮肉なことに上場した郵政3社のうちで一番値上がりしていませんでした。
さて今日は今読んでいるというより今日読み終わった佐藤勝氏著の「同志社大学神学部」という新書について書きます。佐藤氏はご存じの通り鈴木宗男氏の事件に連座して執行猶予付きの有罪判決を受け外交官を失職した方です。
フロマートカと言われるとなじみがないので以下ロマドカで通します。ロマドカは共産圏にあってプロテスタント神学を成し遂げた人です。おじさんが大学生の時から彼の名前を知っていました。
この本を誰が読むのだろうとも思いました。人口の1%以下のクリスチャンしかいない日本キリスト教神学について語っても分からないと思います。
そもそもロマドカはもちろん、バルトやブルトマン、ブーバーなどと言っても名前を知っている人が何人いるでしょうか。そういえば数年前ある神学部の組織神学の授業を受けたらバルトの論文を取り上げていました。
おじさんは授業を受けましたが正直なところ何を言いたいのかさっぱり分かりませんでした。論理の飛躍が大きくおまけに比喩に満ちた表現だからです。
ブーバの「我と汝」という本は少し読みました。私である神が汝(あなた)に直接問いかけると言う考えだったようです。他の人はどうでもよい、あなたはどうなのですかという厳しい問のような気がしました。
著者はドイツ語で論文を読んでいますから相当な語学力です。おじさんは語学がさっぱりなので、著者を尊敬します。
著者については少し偏見をもっていましたが、今回この本を読んで相当キリスト教理解が深いことを知りました。彼の時代の神学部の学生は信じられないレベルの勉強をしていたようです。
おじさんは大学生時代キリスト教に入りました。それからまもなく50年になろうとしています。一度もキリスト教をやめようと思ったことはありません。逆にキリスト教を信じていたがゆえに困難を乗り越えることができたと思います。
普通であれば、みなさんも読んでみてくださいと勧めるところですが、キリスト教に関するよほどの知識がないと読めないので余りお勧めできません。アルバイトとサークルで大学生活を過ごす学生さんもいますが、中には著者のような大学生もいるのです。
明日は学生さんの作文の添削です。