新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国テレビドラマの従軍慰安婦

 日韓の最大の問題は従軍慰安婦をめぐるものです。最近韓国では従来の従軍慰安婦に関する視点と異なる視点で書かれた書物について問題になっているようです。

 今日は従軍慰安婦問題自身ではなく、以前中国に居た時見たドラマの中で描かれていた従軍慰安婦について書きます。日本のマスコミ報道では中国のドラマは反日一色だと言われます。

 もちろん、数十年前のドラマでは日本人は漫画化されて描かれています。がに股でメガネをかけて中国軍に翻弄される姿です。別に日本だけでなく、アメリカでも戦争が終わった当初は中国同様だったと思います。

 以前も書きましたが、アメリカのドラマに日系人が正当に描かれたのは宇宙船スタートレック号の機関士ミスター加藤からです。その時はアメリカ人の日本人観が変わったものだと思いました。

 さて従軍慰安婦の話です。場所はどうも雲南地方のようです。日本軍が占領していた地域を中国軍が攻める話です。松山という地名がでていました。

 そこの日本軍の隊長と中国人の女医さんが親しくしているようでした。もちろんこの女医さんは中国軍と通じてはいるのです。この隊長は先述したような漫画化された人ではありません。

 おじさんが見てもさすが隊長と思わせる人でした。さて本題の従軍慰安婦ですが、いよいよ中国軍に攻められているところから始まります。

 中国軍が来たのを知って従軍慰安婦は日本軍にすぐ知らせます。「中国軍が来たよ。」と言うのです。もちろんすぐ撃たれます。

 日本軍は洞窟内に立てこもっていました。日本軍の隊長は従軍慰安婦を戦いに巻き込まれないよう外に出します。その後驚いたのです。将兵の一人が、従軍慰安婦と結婚したいと隊長に申し出るのです。

 隊長はそれを許可します。将兵従軍慰安婦と結婚した後戦死します。そして、その従軍慰安婦も他の従軍慰安婦と一緒に出ず自殺するのです。

 そこには、日本軍や日本人をバカにしたり、反日的な表現は出てきません。日本軍の将兵従軍慰安婦が結婚すると言う想定自身、およそ反日から程遠いものです。

 将兵従軍慰安婦の女性も浮ついたところはなく、真剣そのものな様子でした。いつも書きますがその国のドラマはその国の国民の標準的な価値観を基にします。

 またすべてのテレビドラマは中国政府の検閲があっているはずです。ですから、このドラマの描かれ方は政府が認めたものだと言うことです。

 中国ドラマと言えば共産党が全て正しいと描かれているとお思いでしょう。おじさんも驚いたのですが、、共産党の中にも裏切り者がいます。それも結構高官が裏切り者だったドラマを見たこともあります。

 裏切り者には最後に死が待っていますが、共産党員の中にも裏切り者がいることはちゃんとドラマに出ています。中国のドラマでもおもしろいものは日本人が見てもおもしろいです。

 おじさんが面白いと思ってみたドラマはその年のドラマ賞の1位を争っていました。やはりプロパガンダでは人を引きつけないのです。