新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

運転免許更新に行ってきました。―警察法の思い出

 今日は5年ぶりに免許更新に行ってきました。前回はゴールド免許だったのですが、前回の免許更新直後に一時停止違反でゴールド免許がぱあになりました。

 その後は無事故無違反なので5年の更新はOKでした。おじさんが免許を取得したのは40歳の時です。ツマクマは30代の半ばに免許を取ったのですが、おじさんは自分の不器用さを良く知っていたので、取らなかったのです。

 厳密に言えば普通自動車免許を持たなかったのです。実は高校生の時、原付の免許を取りに行ったのです。おじさんが高校生の時代は昭和39年ごろです。

 まだまだ日本が復興途中の頃で原付でも免許を取る人は少なかったです。免許証を取るときには指紋をとられました。免許証も今のようなカードと違って立派な黒皮のものでした。

 高校時代におじさんから中古のバイクを譲ってもらって乗っていました。ところがバイクは転倒しやすく何度も転倒したので、大人になって自動車の免許を取る気にならなかったのです。

 ところが40歳の時ある高校に転任して出張の多い部署になりました。高校は結構交通の不便なところがあるので、どうしても免許が必要となったのです。

 それで、仕方なく自動車学校に行って免許を取りました。それから28年目になります。ところで、おじさんが某大学の法学部の聴講生になった時、免許についておもしろいことを聞きました。

 ある時先生が、皆さん免許とは何ですかと質問するのです。おじさんは免許とは何かをする資格のことだと思ったのです。ところが先生は、免許とは禁止の解除ですと言うのです。

 免許とは本来禁止されているものを、特別な資格のある人に限って解除するのだと言うのです。逆に法律的な意味での「免許」は建築業の免許のように、ある分野について包括的な権限を与えるものだというのです。

 ですから、自動車運転免許証は「免許」ではないのです。そういえば、教員免許状も同様ですね。誰でも学校で教えることはできません。教えることができるのは、特定の資格を有する人だけなのです。

 今日ふと思ったのは、運転免許証は公安委員会の名前で出されます。県警本部ではないのです。これは教員免許状も同様です。文部科学省でも県教育庁でもなく、都道府県教育委員会の名前でだされます。

 公安委員会や教育委員会はみんなで集まって会議をする委員会と違って行政委員会と言って下部機関をもって行政を担当する委員会なのです。公安委員会の下に県警本部があり、教育委員会の下に県教育庁があるのです。

 聴講生の時受講したのは行政法各論でした。各論というのは、行政法の中の一つを取り上げるのです。何と警察法をやりました。行政行為の一つに警察行為があるのです。

 行政は強い力をもっています。その最たるものが警察なのです。それで警察法を取り上げたのだそうです。警察というと犯人を捕まえることを思い浮かべますが、これは司法警察です。

 もう一つに行政警察というのがあります。所謂許認可です。道路使用の許可や古物商の許可などがそうです。自動車免許証の発行もこれにあたると思います。

 行政法を勉強したのは20年くらい前ですがとても勉強になりました。法的なものの考え方というものが良く分かったからです。今日も株式相場は下落していました。明日はどうなるのでしょう。