新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

甘利氏の辞職の波紋ー内外の視点から

 久しぶりの政治ネタです。自民党の圧倒的な支持率では何を書いても無駄だと思っていました。しかし、政界は一寸先は闇です。

 年初にこんな大きな政治的事件が起こると予想した人はいなかったでしょう。事実沖縄の市長選挙で現職が買った時安倍さんは喜色満面でした。

 ところが、今回の甘利氏の辞任です。テレビを見て居ても安倍さんの落胆ぶりが良く分かります。昨日マイナス金利が発表されて、そちらにマスコミの目が向いていますが、国内政治としては甘利氏の辞任の方が大きな影響があります。

 国内的な最大の影響はTPP交渉の実態を知った人がいなくなった点です。TPP交渉は秘密交渉が多くその実態は不明な点が多いです。

 TPP交渉と言ってもその最大のポイントは日米交渉です。おじさんはアメリカの代表とやりあってそれなりの成果を出した甘利氏は優秀な政治家だと思います。

 しかし、過去の田中角栄氏や小沢氏など同様個人的なスキャンダルは政治家にとって致命的です。どなかたも書いていましたが、政治家として脇が甘かったと思います。

 どんなに優秀な政治家でも個人的なスキャンダルを起こせばおしまいです。菅官房長官・麻生財務大臣と並んで安倍政権の3本柱でした。それにいつか安倍さんが退陣するとき、国際交渉の能力と経済通から言って、首相になる可能性もあったのです。

 菅官房長官は経済や外交ではまだその手腕が不明確です。内政では辣腕をふるっていますが、経済や外交については未知数です。麻生さんは年齢的に難しいでしょう。

 国内的にはTPP交渉の内実が不透明になっただけでなく、その後任の問題も出てきました。石原新大臣については、党内とくに有力な経済閣僚である麻生財務大臣あたりはけちょんけちょうです。

 確かにこれまでの発言の軽さや経済センスでもどうかなとおじさんも石原新大臣には疑問符を付けます。TPP批准については与党が多数ですから批准されますが、石原大臣の発言次第では国会ももめそうです。

 さて目を海外に向けると日本の信用はガタ落ちです。汚職が蔓延していると中国の政治家を非難しますが、翻って日本をみても有力な閣僚が賄賂をもらっているのです。

 いくら言い訳をしても海外からは大臣室で賄賂を受け取る有力政治家が日本にいるとしか見られません。またこの後TPP交渉がさらに続くとなると、それまでの経過を知らない人間が、辣腕と言われるアメリカの代表と太刀打ちできるでしょうか。

 外交交渉においては、代表同士の信頼関係が重要です。見ず知らずの代表だとまず相手との信頼関係を作り上げる必要があります。他の代表同士は顔見知りなのに、日本の代表だけが知らない人では交渉に置いて不利です。

 しかし、今更甘利氏を復帰させるわけにはいきません。日本のマスコミが考えている以上に海外での波紋は大きいと思います。

 2月になるとアメリカ大統領候補者の予備選挙があります。今回はだれがそれぞれの党の候補になるか注目されます。また第三の候補者も出る可能性があります。こちらも目が離せません。

 明日は日曜日なので教会です。そういえば先日応募した某専門学校から書類審査にパスしたので、面接に来てほしいと連絡がありまし。68才の身で取りあえず書類審査だけでもパスできたのはうれしいです。

 採用されると大学編入を希望する学生に編入試験の小論文対策をします。小論文指導は専門なのでぜひやりたいと思っています。