神との契約とアブラハムの笑い
今日は日曜日なので久しぶりの聖書ネタです。先週の日曜日は大雪で大変でした。おじさんは司式担当なので、歩いて教会まで行きました。
普段40人近い礼拝出席者があるのですが、さすがに少なく13人でした。ところで、以前から書いているように、今礼拝説教は連続して旧約聖書創世記を学んでいます。
まず神は自分のことを「わたしは全能の神である」と名乗ります。旧約の神は以前は「エホバ」と呼ばれていましたが、現在では「ヤハウェ―」と呼ばれています。
その神がアブラハムに向かって「あなたはわたしに従って歩み、全き者となりなさい。」と呼びかけるのです。さらに「わたしは、あなたとの間にわたしの契約を」立てると言うのです。
神は契約の印を求めます。その印とは「あなたたちの男子すべて、割礼を受ける。包皮の部分を切り取りなさい。これが、わたしとあなたたちとの間の契約のしるしとなる。」というのです。
包皮というのはおちんちんの先の方の皮のことです。今でもユダヤ教徒はこの割礼を実行しているようです。ある時第二次大戦時の映画を見て居たら、ドイツ兵が外国人の中のユダヤ人を探すのに、割礼の有無を基準にしていました。
その後、アブラハムに彼の妻であるサラに子供が生まれると言うのです。神は「彼女によってあなたに男の子を与えよう。」と言うのです。
普通であれば、子供が授かるのですから喜ぶところですが、何と神の言葉を聞いて「アブラハムはひれ伏した。しかし、笑って、ひそかに」言うのです。
神の言葉を聞いて笑うとは不遜な行為です。もちろん、それなりの理由があったのです。アブラハムは99才で妻のサラは90才だったのです。
もちろん、アブラハムとサラの年齢が聖書の通りだったとは思えませんが、当時としては子供が生まれる年齢でなかったのも事実だと思います。
しかし、後でサラにも告げられますが、子供が生まれる予言がなされるのです。子供が生まれると言う預言を信じられないアブラハムはサラでなく側女のハガルが生んだ子イシュマエルの長生きを願うのです。
神は生まれてくる子の名前まで指定します。それは「イサク」(彼は笑う)と言う名です。アブラハムが神の言葉を聞いて笑ったからこの名をつけたのか、子供ができてアブラハムが笑ったからこの名を付けたのか分かりません。
このイサク誕生の物語はおよそ人間の力では想像もできないことを神はなさるのだと言うことを示す象徴的な物語なのです。