新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

先日の値上がりは何だったのでしょう。

 今日は株ネタです。先日マイナス金利といういまだ聞いたことのない異次元の緩和をやって一時大きく株価が値上がりしました。

 そして昨日と今日の連続安です。マイナス金利を発表した当日でさえ乱高下しました。これまでの金融緩和では発表と同時に値上がりしたものです。

 すでに日銀の金融緩和の効果も薄れてきています。世界中が株安なら日本が何をしても反応しないのです。すでに日本の株式市場は海外の投資家が大半を占めています。

 昨日と今日で日経平均で800円近い値下がりです。今日は優良株と言われる銘柄に売りがでました。おじさんの持ち株はこれまでの相場の中で今日が一番ひどいです。

 今日だけで何と持ち株のうち年初来安値が6銘柄もでました。まず某都銀株に某地銀株です。今日は銀行株の年初来安値がオンパレードでした。わずかな株数ですがもっていたゆうちょ銀行も年初来安値です。

 証券の雄野村ホールディングスも一時10%近い値下がりです。相場が壊れた状態なのですから、当然証券会社もひどいことになっています。

  某鉄鋼株も年初来安値です。世界的な鉄余り特に中国の鉄鋼が大余りなのですから仕方ありません。鉄鋼は王様乞食と言われるくらい差があります。鉄鋼価格が下がればどうにもなりません。

 某電機株も年初来安値です。そういえ某海運株も年初来安値です。下げはしたものの年初来安値を免れた持ち株は某電力株と某不動産株だけです。

 悪いことにもう下がらないだろうと思って最後に買った某都銀株が年初来安値なのです。この安値を見て新規に株を買おうと思う人は少ないでしょう。

 マイナス金利というこれまで聞いたことのない政策を実施してもその効果は数日しか続かなかったのです。そういえば何年かぶりに銀行協会連合会が自民党に政治献金を再開すると報じられていました。

 マイナス金利で業績が下がり株価は年初来安値を次々に更新しているのにその原因を作った自民党に銀行協会が多額のお金を献金すると言うのもおかしな話です。

 会社に不利益な政策を行う政党に献金すると言うのは株主にとっては背信行為です。逆にそんな政策を取るならこれから献金しないというのが筋でしょう。

 株主利益に反する行動に対して賠償責任や会社の責任を問えないのでしょうか。アベノミックスも今回の下げを見る限り失敗としか言えないでしょう。

 異次元の金融緩和で国債を買いまくり、マイナス金利までしたら、出口政策の時大変な副作用が起こると思います。短期のことだけ考えているのでしょうが、案外それが長期になるものです。

 先の大戦も1年で講和と思ったのに4年も続き最後は何もかも失ってしまいました。戦争を始めた時まさかあんなことになると思わなかったでしょう。

 今回の異次元金融緩和も少しそれに似ている気がします。明日はおじさんの誕生日です。