新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

相場が壊れてしまいました。-国債・外貨・株式

 今日の株式市場はひどいものです。何と日経平均918円安です。もうこの値段ですと暴落と言っていいでしょう。昨日なまじ値上がりしたので、今度こそ相場が好転すると思もって買われた方も多かったと思います。

 もちろん、昨日のアメリカの株式相場が下げたのでやばいと思って買わなかった方も多いでしょう。今日の相場のすごいところは、株式相場だけでなく、国債相場も外国為替相場も崩れたことです。

 とうとう10年国債だと思いますが金利が0%になったと報じられていました。お金を貸せば利息がもらえると言うのが資本主義の原則だと思います。

 今回のマイナス金利の効果も数日で消えました。消えたどころかその反動が来て今日の下げです。異次元金融と胸を張って以前日銀総裁が発言しました。

 おじさんは以前書いたのですが、異次元なものには必ず副作用があります。副作用があるからこそ、これまでの日銀はその政策を封印していたのです。

 それにサプライズを狙うような政策はいつか破たんします。何だか日銀が何かやればやるほど相場が壊れて行く気がします。

 株価政権と言われた安倍政権ですが、株価がこれだけ下がっても支持率は下がらないようです。下がると言えば今日年初来安値を更新したのは426銘柄です。

 電機機械金融海運が大きく下げています。日本を代表するトヨタも年初来安値を更新ですメガバンクの三菱UFJ銀行などは、かって高値900円台をつけたのに、今は500円そこそこです。

 証券トップの野村ホールディングスも900円をつけたのに500円そこそこです。おじさんはアベノミックスが発表される前野村ホールディングスを500円でもっていました。

 アベノミックス発表で大きく上げたので売却したのですが、結局3年近くたって元の戻ってきました。もちろん、今の値段では買いません。

 政府は個人に貯蓄でなく投資をと勧めてきたのですが、投資の本家本元の証券株があの下落では皆怖がって投資などしないでしょう。

 官製相場など吹っ飛んでしまいました。今回の下げで年金が買った株式の評価は大きくさがっているでしょう。数兆円ではすまない損失のはずです。

 相場はすぐに回復しそうにありません。対ドル相場でも円高が進んでいます。115円まで円高が進みましたが、アメリカの金利引き上げ効果より安全通貨を求める傾向が強いです。

 これでもしアメリカが春の金利引き上げを先延ばしするなら対ドルで110円そこそこまで円高が進む可能性が進む可能性があります。
 
 対元でも円高が進んで1元12円とかなれば爆買いも減るでしょう。そうなれば小売りで中国からの観光客で潤っている流通業界もショックです。

 年金生活者であるおじさんにとって円高原油安は物価が下がって生活しやすいのでありがたいです。ガソリンの値段が下がれば運輸や農漁業関係者も助かるはずです。
 
 牛丼などの業者も再び安売りへと進んでいるようです。今のような経済状況で値上げするなど無理でしょう。大企業といえども円高が進めば企業業績がダウンします。

 金融などすでにボデーイブローのようにマイナス金利が効いています。とても賃上げなど言い出せないでしょう。自行の株価が年初来安値を更新しているのに、行員の賃金だけが大幅に上がるなど考えられません。

 株価は企業の体温と言われます。今体温が平熱から大きく下がって低体温症寸前です。明日は所用で忙しいです。