新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

ペテロの否認

 今日は日曜日なので恒例の教会ネタです。今日は教会ミニバザーがありました。10月に一度バザーがあるのですが、残り物の処分の意味で2月にもう一度やります。

 教会でも高齢者が増加しバザーの出品も来る人も減ってきています。今日はジュニアチャーチの説教当番でした。それで今日話したことを中心に話します。

 礼拝説教はソドムとゴモラの滅亡の話なので一般の読者にはなじみがないと思ってこちらにしました。パウロの名前をご存じない方でもローマ法王はご存じだと思います。

 今の法王の名前は知らなくてもイタリアのバチカンというところにカソリック教会のトップとしてローマ法王がいることはほとんどの方がご存じでしょう。

 その初代がこのペテロなのです。ペテロの後継者として現在のローマ法王があるのです。ところでペテロとはどんな人なのでしょうか。

 ペテロはイエスが伝道を始めてすぐ弟子になった人です。もともとは漁師だったのです。一番古い福音書を言われるマルコ福音書ではイエスガリラヤで伝道を始めた記事のすぐ後に弟子になった記事が出てきます。

 イエスは網を打っている彼らに向かって「わたしについてきなさい。人間を取る漁師にしよう。」と呼びかけるのです。それに答えて「二人はすぐ網を捨てて従った」とあります。

 彼はヨハネ福音書ではイエスから「ケファー岩と言う意味」と呼ばれます。体が大きかったのがそれとも岩のように意志が固かったのか分かりませんが、岩という言葉がふさわしい人物だったようです。

 さてそんなペテロはイエスの一番弟子になります。イエスが逮捕された時他の弟子は皆ちりじりに逃げてしまったのですが、ペテロともう一人の弟子が裁判の行われる大祭司の屋敷まで行くのです。

 ペテロはイエスからあなたは鶏が鳴く前に3度自分を知らないと言うだろうと前に言われていたのです。ペテロと一緒に居たもう一人の弟子はイエスが裁判にかけれらていた大祭司の屋敷に入っていきます。

 この弟子は誰か分かりませんが「大祭司の知り合い」で結構顔がきいたようです。それで屋敷に入れなかったペテロもこの弟子の口利きで入ることができました。

 しかし、門番の女に「あなたも、あの人の弟子の一人ではありませんか。」と言われるのです。とっさにペテロは「違う」と否認します。

 さらに今度は前にペテロが耳を切り落とした大祭司の手下の身内が「園であの男(イエス)と一緒にいるのをわたしに見られたではないか」とペテロに言うのです。

 実は大祭司の手下がイエスを逮捕に来た時ペテロはもっていた剣で手下の耳を切り落としていたのです。ペテロは問いかけに対して「再び打ち消した」のです。その時鶏が鳴いたのです。

 イエスの預言した通りでした。一番弟子とまで自認したペテロも最後にはイエスを否認してしまうのです。この記事のあるヨハネ福音書以外の福音書ではペテロが後悔の気持ちから激しく泣いたとあります。

 この後ペテロはイエスが処刑されたので元の漁師に戻ります。しかし、復活したイエスに出会って再び伝道に赴くのです。

 ペテロは最後にはローマで殉教したと言われます。伝説では彼が十字架にかけられた時、イエス様と同じ十字架では申し訳ないので逆さ十字架にしてくれと頼んだと言われます。

 ペテロの遺骸はローマのバチカンの地下に眠っているとも言われます。このローマでのペテロを題材にしたのが有名な「クオバデス」と言う小説です。おじさんも読みました。映画にもなりました。

 この話について書くと長くなるのでこれで終わりにします。明日は学校なのでブログはお休みです。