アベノミックスはどこに行ったのでしょう。
今日本屋に行ってきましたが、本屋の棚は世相をよく反映しています。おじさんの家の近くの本屋さんはチェーン店です。それほど広い本屋さんではないので置く本を絞っています。
住宅地なので、子供向きや主婦向きの本が多いです。いわゆるハードカバーの本は就職向けかビジネス・政治向けの本ばかりです。
ハードカバーの小説も少ないです。それだけにハードカバーのビジネス・政治向けの本は絞っています。簡単に言えば流行に敏感と言うことです。
少ない本をいつまでも置いておけば、コストパフォーマンスが悪いので、いつも流行に敏感なのです。その棚にある本を見ると少なくとも本屋さんは今の流行をどうみているかが分かります。
一番わかりやすいのが橋下さんの本が完全になくなったことです。ハシズムとまで言われて一世を風靡したのです。その後引退すると誰も話題にしなくなりました。
強いて言えばトランプ現象と重ねられるくらいです。もう一つがアベノミックスを評価する本がなくなったことです。おじさんはいつもダイヤモンドオンラインのサイトを見ます。
記事によっては世論調査のようなことをやっています。自分も投票すると投票者全体の結果がでるのです。今アベノミックスを評価する人はほとんどいません。
特にマイナス金利が経済に好影響を与えると考えている人はほとんどいない状態です。安倍さんがアベノミックスの後継政策として掲げた一億総活躍社会に至っては本屋さんにそれに関する本は一冊もありません。
新聞でもテレビでも一億総活躍社会に関連する記事は見ません。アベノミックスは結局円安効果を狙っただけでした。すでにその効果も薄れ一時に比べて対ドルで10円近い円高です。
おまけに株価も20000円どころか、下手をすると15000円台に接近する有様です。プラシーボ(偽薬)効果しかないと主張する評論家が多かったし、おじさんもそう思ってきました。
景気が良くなったからと言って金利を引き上げるのは至難の業です。今のままで行くと永遠に景気が回復しないことを見越しているようです。
マイナス金利は銀行経営に大きな影響を与えます。かんぽ生命やゆうちょ銀行の経営が悪化すれば国が所有する株式売却も難しくなるでしょう。
安倍さんは憲法改正に必死ですが、それよりやらなければならないことが沢山あると思うのですが。支持する人が大勢いるので、おじさんの意見などごまめの歯ぎしりです。