新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

やはり円高株安です。-午前の値上がりは何だったのか

 今日は本来先日のアメリカの大統領予備選について書こうと思っていたのです。今日は午前中教会の仕事をしたり庭木を刈ったりして過ごして、午後から大手の本屋さんに行きました。

 帰って日経平均を見てびっくりです。午前中200円越の値上がりだったのに引け値は何と38円安です。それで急きょ内容を株ネタに変えました。午前中ちょっとあれと思ったころがありました。

 それは円高なのに株価が上がっていることです。今日は円高で112円台をつけていたのです。このところ113円台だったので、明らかな円高です。

 それなのに日経平均は200円以上の値上がりだったので、とうとう円安株高から円高株高になったのかと思いました。これで潮目が変わったのだと思ったのです。

 それが、午後やっぱりの結果になっていたのです。今日の円高アメリカの景気後退懸念からでしょう。アメリカの金融当局が金利引き上げを延長しました。

 つまり、順調に回復していると思われた景気が足踏み状態であることを認めたのです。もし、EUも日本も金利引き下げ政策なのに(マイナス金利政策)アメリカだけ金利を引き上げたらあっと言う間に一層のドル高になったでしょう。

 たとえアメリカの景気が良いと言ってもこれ以上のドル高は産業界の反発も大きいと思います。というわけでアメリカも金利引き下げこそしないものの金利を現状維持したのでしょう。

 今少しづつ経済状況が変化しているようです。一つは資源価格の下げどまりです。底打ちと言ってもいいでしょう。もう一つは中国の景気後退が一段落したことです。

 中国の景気後退が一段落したからこそ資源価格の底打ちが起こったともいえるでしょう。株価は年明けから3月経過しつつあるのに、大きく反発することはありません。

 資源価格の底打ちと中国の景気後退が一段落したのですから、これから日本でも大きく景気後退はないでしょうが、世界経済は病み上がりの状態です。

 今異次元の金融緩和にマイナス金利までやって景気を支えています。しかし、アベノミックスも3年で完全に破たんしました。円安ー企業の景気回復ー賃金上昇ーデフレ脱却というサイクルを夢見たのですかが全て崩れました。

 円高ー企業業績の停滞ー賃上げ抑制ーデフレ回帰というのが今の流です。安倍政権は消費税値上げ延期でこれに対抗しようとしていますが、益々状況は悪くなると思います。

 そもそも消費税を引き上げようとしたのは財政赤字が大変だからです。消費税引き上げを延期すれば、財政赤字回復を遅らせるだけです。

 いくら遅らせてもいつか引きげねばなりません。景気回復したら引き上げるつもりでしょうが、景気回復がいつのことか、また景気回復すれば金利を引き上げるのでまた国債金利が上昇します。

 おじさんは1つの時代が80年で終わると信じています。人間の寿命もそのくらいだから社会の寿命もそんなものでしょう。すでに敗戦から71年です。残り9年です。

 今のままだと9年後には財政破たんが待っているようです。明日はリハビリに行きます。