消費税引き上げについてー「信なくんば立たず」
今日は久しぶりに日経平均が大幅高でした。おじさんの持ち株も某都銀を除いて全て値上がりでした。と言ってもいつも書くように買値からは程遠い値段です。
さて最近にわかに騒がしくなった消費税引き上げについてです。今回消費税引き上げをするかどうか決める時期が近付いてきました。
するとにわかに消費税引き上げの再延長の意見が続出しています。表だって消費税引き上げ延長に反対なのは公明党だけです。
国民投票をしたら間違いなく消費税引き上げ延期という結果になるでしょう。安倍さんとしても、もし理由がつくなら消費税引き上げは延期したいところです。
ところでおじさんですが、消費税引き上げを実施すべきという意見です。理由はいくつもあります。最大の理由は日本独特の先延ばしは結局後で大きなつけとして回ってくるからです。
かっての名門東芝にしてもシャープにしても先送りせず処理しておけばこんなことにならなかったでしょう。日本人は先送りが大好きです。そのうち状況が整ったらやれば良いというものです。
そもそも消費税引き上げをしなければならないから実施を決めたのです。もし引き上げなくてもやれるなら、最初から引き上げなどやらないでしょう。
しかし、短期的な視点で考えるならば、長期的に大変なことになります。先の大戦がそうです。短期な収拾を考えながら長期になり決定的な敗北を期しました。
あの時も短期的には国民の大半が不満な中国からの撤退を考えた方が壊滅的な敗北より良かったのです。しかし、当時も今もそうですが国民世論はいつも長期的に正しいとは限らないのです。
また支持率50%越の安倍政権でさえ消費税引き上げができなければ、将来消費税引き上げを実行できる政権はありません。また景気が回復してからと言いますが、それはいつのことでしょう。
アベノミックス発表から3年になろうと言うのにさっぱり効果はありません。今アベノミックスが成功したと思っている経済評論家はいないでしょう。
少子高齢社会では大幅な経済成長は無理です。政治的敗北を怖れていつまでも消費税引き上げを怖れるなら最後には経済的破たんを招くだけでしょう。
先述した先の大戦でも国民世論に逆らい国内の分裂を怖れず決定を下せば数百万の死者をだし国土を焦土に帰すこともなかったはずです。
もし今回消費税引き上げを再延期するなら、心ある国民は政府の言うことを信頼しなくなるでしょう。「民信なくんば立たず」は「政治家信なくんば立たず」と言い換えてもいいでしょう。
政治家に信義の心がなければ政治は成り立たないのです。政治は恣意的なものになってしまうでしょう。明日は久しぶりにのんびり過ごします。