底が見えません。-14000円台まで突入か
今日は反発かと思ったのですが、相変わらず下げています。一時400円越の値下がりで、結局390円安で引けました。
2月の日経平均年初来安値が14865円ですから、まだ1000円近い値上がりです。ところが、一部上場企業で年初来安値を更新したのが194社もありました。
これで6日連続の下げです。買い手不在と言ったところです。以前であれば年金や共済組合などの官による買いが入ったのでしょうが、今はそれもありません。
以前の官製相場からは様変わりしています。このところの下げで官の持つ株式の評価も損失が出ているでしょう。あのマイナス金利は何だったのでしょう。
異次元の金融緩和をすれば、それもサプライズのマイナス金利を導入すれば円安に振れると日銀は見たのでしょう。しかし、もうファンドなどから日銀はなめられています。
アベノミックス発表から3年経過するのに何の具体的な成果はありません。アベノミックス以前の円高が異常だったので現在の対ドル110円から105円くらいが常識的な相場水準です。
120円とか130円とか言った円安水準はしばらくないでしょう。後は限りなく対ドル105円に近付くだけです。輸出企業の好景気も結局は円安頼みだったのです。
対ドル117円で日本企業は計画を立てていたので、110円の相場は相当ダメージでしょう。「綸言汗の如し」という言葉があります。
一度言ったことは汗のように戻らないと言う意味です。この場合どんな理由があってもです。日銀の黒田総裁はまだ前言を取り消すどころが、強気一点張りです。
先の大戦でも軍首脳はいつまでも敗北を認めずずるずる長期戦になってしまいました。今回もそれに似ています。戦争において兵力の逐次投入は避けねばなりません。
もし、このままの状態で安倍さんが退陣したら、次の総理は大変なお荷物を背負うことになるでしょう。明日の相場が注目されます。