新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

落ちた偶像ーセブンイレブンの会長の辞任表明

 昨日からびっくりするような出来事が続いています。あのセブンイレブンの会長が辞任の報道です。セブンイレブンの会長といえば小売業界のドンのような存在です。

 おじさんも30年以上前、図書館で「セブンイレブンの秘密」と言う本を読みました。その時当時最新の技術だったPOSシステムを知ったのです。

 今は当たり前ですが、当時は驚きをもって迎えられました。その当時からセブンイレブンは売れる商品しか置かない、そして各店舗の売り上げは瞬時に本部で掌握できると言われました。

 またセブンイレブンではある時間を過ぎた弁当は全て廃棄する。それは、廃棄する方が食中毒などの問題が起こった際の損失より安いからだと言うものでした。

 当時は今ほど豊かでなかったので、弁当を捨てるなどとんでもないことだという意見もありました。また安値のスーパーが多い中値引きをしないというのがキャッチフレーズでした。

 おじさんはコンビニをほとんど利用しません。近くにスーパーがいくつもあるからです。それでも20年くらい前初めてコンビニに行った時、鍋焼きうどんに生卵がついていたのには感心しました。

 生卵はもし食中毒になったら命にかかわります。また腐敗しないように管理するのも大変です。よほど食品管理に自信があるのだろうと思いました。

 そのセブンイレブンの会長が辞意を表明したのです。自分が提案した人事案が成立しなかったからだそうです。人事は会社経営のかなめです。

 自分が提案した人事案が成立しない状態で会社経営をすることはできません。確か15人の取締役のうち7人しか賛成しなかったそうです。

 4人は社外取締役でこちらは反対を最初から表明していました。残り4人の社内取締役のうち2人が反対、2人が白票だったそうです。

 社内からこれだけの反対が出るというのは、会長に対して相当根深い反対があったのだと思います。会長は高齢だし、このような評決結果を見てこれ以上会長を続ける気にはならないでしょう。

 会長の権威も所詮は偶像だったのです。どんなすぐれて人でも長くやるとやはり弊害が出てくるのでしょう。そういえば、小売業界のスターのユニクロを経営する会社も大幅な減益だったようです。

 この二つの落ちた偶像を見ると、日本の将来は保守派の人が言うほど安泰でもなさそうです。商社・電機に続いて小売りでも次々に偶像が落ちて行きます。

 明日は今度勤務する学校の入学式です。非常勤なので行かなくてもいいのですが、時間もあるしせっかくなので行ってみることにしました。様子は明日報告します。