新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

日本語能力試験をご存じですか。

 先述したように、来週から今度勤務する学校の授業が始まります。前の学校に比べて教務的なところは良くできているようです。

 成績の付け方なども詳しく書かれたものをもらいました。また、スーツの日などもあって、卒業してビジネスマンとして通用するよう気持ちをもたせるようにしています。

 この点も前の学校と大違いです。まあ前の学校は留学生が1クラス40人近くいるので、とても目が行き届かなかったのです。今度は1クラス22人なので相当やりやすいです。

 今日は来週の授業の準備をしました。今年の授業目標は日本語能力試験の3級から2級合格を目指します。1級を取ると大学や大学院の試験科目外国語科目日本語免除になることもあります。

  前の学校ではプレゼンテーションと言う科目で実質的に日本語作文をやっていたので、日本語能力試験については全く知りませんでした。

 中国の大学の時もタッチしていなかったので、知りませんでした。今回初めて日本語能力試験について調べてみました。

 ランクは1級から5級まであります。試験内容の難しさは英検をイメージしてもらえればいいと思います。4級までは小学校低学年レベルです。3級になると小学6年から中学1年クラスです。

 2級になると急に難しくなって、高校生レベルになります。試験科目は言語知識(文字・語彙)と言語知識(文法)・読解(いわゆる文章題)・聴解(リスニング)です。

 文字・語彙は漢字の読みや同意語、対議語、などです。問題は文法で、中高で学んだ文法(活用とか品詞など)とは違います。

 日本語教育の文法は言葉の機能を重視するのです。
 例 面倒だが、やはりこの仕事は断れない。引き受ける(      )。
  までもあるまい こともない はずもない しかあるまい  答え しかあるまい。

  今頃日常生活で「引き受けるしかあるまい」などと言った表現を使うことは余りないのですが、こんな感じの問題が沢山でるのです。

 読解は日本語の文章を読んでその文で何をいいたいのか、また何をしているのかなどと言った問題を解くのです。答えは4択ですが、カンでやるのは無理です。

 沢山問題を解いて日本語表現になれなければなりません。前の学校は午前中だけ授業で午後はアルバイトあるいは午前中アルバイトで午後授業でした。これでは予習復習の時間がとれないので、2級などとても無理でした。

 今年の授業では、会話・語彙・文法・読解・聴解(できれば)・作文の単元をやろうと思っています。1コマ90分なので、2つあるいは3つを組み合わせて1コマの中でやろうと思っています。

 会話・語彙で一コマ、作文・文法で一コマ、読解と聴解で一コマとかです。1週3コマなので結構やれると思います。文法は授業と問題解答を組み合わせないと難しそうです。

 やりたいことは山のようにあるのですが、授業だけは相手がやる気になってもらわなければどうにもなりません。よく言われる「水辺まで馬を連れて行くことはできるが、自分で飲まなければどうにもならない」です。

 明日も授業の準備です。