新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

授業が始まりました。ー授業報告

 今日から授業開始です。学校の方は月曜日から授業が始まっています。今日は学生さんと初顔合わせでした。聞いていた通り20人程度の小規模クラスです。

 おじさんの科目だけでなく、全て20人クラスが基準です。学校自体小規模です。3月まで勤務した学校が大規模校だったのとは大違いです。

 おじさんの頃はベビーブームで小学校でも一クラス50人くらいいました。ある友達はクラスのあるメンバーと1年間一度も話したことがないと言っていました。

 高校では55人が1クラスの標準だったので、教室はぎゅうぎゅう詰めでした。今の学校は教室もこじんまりしています。今日は欠席者の他に健康診断に行った学生さんがいたので、15人くらいでした。

 これなら先生の目が行き届きます。今日の授業は1限目は自己紹介と漢字です。漢字では偏と旁(へんとつくり)について話ました。言偏(ごんべん)などの意味を知っていると漢字を覚えやすいからです。

 ただ偏と旁という概念を理解するのが難しかったようです。東アジアの漢字圏(・中国・台湾・韓国など)だと簡単に漢字を理解できるのですが、非漢字圏の人は漢字を覚えるのが大変です。

 おじさんの学生さんの出身地のベトナムもネパールも表音文字なのです。日本語の漢字は表意文字なのです。この違いは大きいです。おじさんたちが英語の単語を覚えるのに苦労するのも同様です。

 次の時間は文法演習です。文法と言っても形容詞や助動詞を学ぶものではありません。文章があって、空欄に当てはまる語を選ぶのです。

 日本文法でいえば、助詞の問題であったり、時制であったり、敬語であったりします。品詞分類などできなくても活用変化を知らなくても何となく分かると言った感じです。

 ただ今回は3級と4級でしたが2級や1級になると文法も相当難しいです。答え合わせだけでなく、なぜこの答えなのか、別の答えでなぜいけないのかと言うことを考えなければ力がつきません。

 3級の問題を簡単に正解する学生さんもいました。語学は個人の能力次第です。数学などの能力と同じです。
運動能力などと同じで人によって能力が高かったり低かったりします。

 おじさんは日本語以外の語学能力がありません。明日は読解と聴解をやります。読解は簡単に言えば中学や高校の現代国語の問題のようなものです。これは単語知識と文法知識がないと解けません。

 1級になると大学入試の問題レベルになります。聴解はリスニングです。テープレコーダーがあるのでやれそうです。これも日本語検定の必須科目です。会話と作文はありません。

 明日は午後から忙しいのでブログはお休みです。