優秀な実務官僚としてのヨセフーただし危険がいっぱい
今日は日曜日なので教会でした。今日は教会学校の説教の後、礼拝、そして長老会(役員会)と忙しかったです。
さて、先週はヨセフが父親のヤコブによって溺愛されたため、兄弟の妬みをかって、危うく殺されそうになった話を書きました。その後、ある兄弟のとりなしで殺されずにすみましたが、空井戸に投げ込まれました。
兄弟が隊商を探しているうちに別の隊商に奴隷とされエジプトに連れていかれるのです。今日の説教で取り上げられた39章からは、ヨセフがエジプトに売られてからの出来事についてです。
ヨセフを商人から買ったのはエジプトの宮廷の侍従長でした。聖書によれば「主がヨセフと共におられたので、彼はうまく事を運んだ」とあり、さらに「主が共におられ、主が彼のすることをすべてうまく計らわれるのを」家の主人は見て、ヨセフに、「家の管理やすべての財産をヨセフに任せる」ようになります。
宮廷などの政府機関に対して貴族などの屋敷の機関のことを家政機関と言います。ヨセフは執事のような役についたのです。家政機関も一種の政府機関のようなものです。
それをうまく切り盛りするというのは、ヨセフに実務能力があったと思います。エジプトの宮廷は専門の書記などと言った役人がいて、現在と同様にきちんと運営されていたようです。
どの時代でも財務管理や物品管理が上手な人がいます。戦国時代の石田三成などがそうです。 こうして彼は主人の財産すべてを管理するようになりました。
好事魔多しです。この屋敷の主人の妻に目をつけられたのです。主人の妻から「わたしの床に入りなさい」と言われるのです。と言うのはヨセフは「顔も美しく、体つきも優れて」いたからです。
もちろん彼は「どうしてそのような大きな悪を働いて、神に罪を犯すことができましょう」と言って断ります。そのため、彼は主人の妻から濡れ衣を着せられた「王の囚人をつなぐ監獄」に入れられるのです。
有能な実務官僚である彼は牢獄にあっても「監守長は監獄にいる囚人を皆、ヨセフにゆだね、獄中の人のすることはすべてヨセフが取り仕切るようになった」のです。
この監獄は王の囚人つまりほとんどが政治犯だったと思います。粗暴犯ではないので、ヨセフがうまく管理できたのだと思います。事実後で彼は二人の王の家来の夢判断をしてやるのです。
どの時代でも必ず政府組織には実務官僚が必要です。ヨセフが学校で勉強して実務を身に着けたわけではないと思いますが、努力をして身につけたのだと思います。
ただ努力と才能だけではうまく行きません。共に働く神への信仰もあったと思います。それにしても家政機関だけでなく牢獄でもその実務能力を発揮するとはすごい人だと思いました。
聖書もいろいろな視点からみると面白いです。明日はのんびり過ごします。