新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

アメリカ大統領選挙の行方―マイナスの少ない方が勝ちます。

 いよいよアメリカ大統領選挙の候補者が決まりました。日本でも参議院選挙がありますが、こちらは全然盛り上がりません。

 もちろん日本の参議院選挙がどうなろうと世界には何の影響もありません。しかし、アメリカ大統領選挙の結果はこれからの4年間世界に大きな影響を与えます。

 以前ブッシュ大統領と選挙で争ったゴア候補がいました。この時は、第三の候補が出たため惜しいところでゴア候補は敗れました。

 この時は投票用紙をどう判断するか大問題になり、当選者の決定が予定より遅れました。結局ブッシュ候補が大統領になり、イラク戦争を始めました。

 あの時もしゴア候補が大統領になっていたら、イラク戦争は起こらず、現在の混とんとした中東情勢もなかったかもしれません。返す返す残念な結果です。

 ところで、今回のアメリカ大統領選挙は両候補ともマイナス点が多すぎて、結局マイナスが少ない方が勝つと言うことになりそうです。

 日本のネットの模擬投票では圧倒的にクリントン氏が有利です。クリントン氏が勝ちそうなものですが、そう簡単にいかないのが難しいところです。

 トランプ氏にしても、サンダース氏にしてもこれまでのアメリカ大統領選挙の候補者としては異例です。どちらもエスタブリッシュと呼ばれる有力者層を批判しています。

 庶民の味方を標榜しているのです。政治のプロからアマへと言っているのです。これまでの大統領選挙はより人気の高い方が勝利する者でした。今回はそうではなさそうです。

 オバマ大統領にしても一時はクリント氏に候補者選びでは負けていました。おじさんもこの時はクリントン氏が候補者になると思っていました。ブログにもそう書いたのを覚えています。

 しかし、事実は逆でオバマ氏が大統領になりました。今回はこれまでと違ってそれぞれの党の内部で対立があります。一枚岩ではないのです。それはそれぞれの候補にマイナス部分があるからです。

 選挙は物語を作った方が勝つと言われます。物語の点ではトランプ氏の方が有利です。しかし、常識から大きく逸脱しているため、国内的にも国際的にももし大統領になったら何をするか分からないという不安があります。

 共和党内部の有力者の間でも同様です。逆にクリント氏はずいぶん前から政界に登場しているので、物語性に欠けます。

 しかし、政治経験は豊富で特に国務長官を経験しているので、対外的には安心感があります。しかし、サンダース氏の格差是正の主張に若者の支持を取られてしまいました。

 クリントン氏の場合、現職のオバマ大統領が全面支援を約束し、サンダース氏も応援すると宣言したので、取りあえず内部の不協和は収まると思います。

 サンダース氏にしても、いつまでもクリントン氏の足を引っ張っても共和党を有利にするだけだと言うことは分かって居るはずです。特に大票田のカリフォルニアでクリントン氏が勝利した段階であきらめたと思います。

 選挙は水物ですから、投票箱が開くまで結果は分かりません。おじさんの予想ではクリントン氏が勝つとおもいますが、どうでしょう。もしトランプ氏が勝利したら、来年からの国際情勢は一変するでしょう。

 明日は庭の手入れをします。