「池島炭鉱遺跡見学」旅行に行きました。
金曜日は次女の家にお泊りです。次女が仕事で忙しかったので、お手伝いに行きました。実は土曜日から長女夫婦に旅行に誘われていて、早朝の出発だったので、都合が良いと言うこともあったのです。
行先は長崎県にある池島というところです。長女夫婦には去年夜の工場夜景ツアーに連れて行ってもらいました。今回行った池島は何と平成13年まで炭鉱が操業していたところなのです。
池島というくらいですから、島には海底炭鉱があったのです。先日まで「青春の門」を読んでいたので炭鉱には興味がありました。
長崎の軍艦島が有名ですが、こちらは廃墟となったアパート群が上陸してほとんど見れないそうです。せいぜい島の周りを船で一周くらいなのだそうです。
炭鉱については、数年前某大学院で「環境考古学」の講義を受講した時炭鉱博物館を見学しました。その時坑道の模型がありましたが、池島では実際に坑道に入れました。
松島というのが近くにあって、ここには昔松島炭鉱というのがありました。おじさんが株式投資を始めた1970年当時は一部上場だったと思います。
その松島炭鉱のあった松島はすぐ近くでした。池島は最盛期8000人が暮らしていたそうです。島は周囲4キロくらいです。その島にたくさんのアパート群が残っていました。
人が住まなくなったアパート群は廃墟となって、蔦などの植物が絡まっていました。道もかって畑だったところも植物が生い茂っています。
アパートの窓は破れ炭鉱の大型機械は朽ち果てようとしていました。かってそれぞれ800人近い生徒が在籍した中学や小学校は閉鎖されたままです。
今では島に小学生が2人いるだけなのだそうです。一番凄味があったのが、旧飲み屋街です。かって、大勢の人でにぎわったスナックや料理店が今は朽ち果てて看板だけが残っています。何とパチンコ店やボーリング場の廃墟もありました。
無人のアパートよりはるかに凄味があります。霊感など0のおじさんでも、さすがにこの場所はただならぬ雰囲気が漂っているのを感じました。
夜になるとどこからともなく、賑やかな人々の声が聞こえてきそうです。ツアーに同行したある方は、以前来た時朽ち果てたスナックの二階から人の声がするのを聞いたと言っていました。
今回の島の見学は、午前中は炭鉱見学、午後は島の旧アパート群見学でした。見学は前者が13人、後者は8人でした。その中の一人の方は島に宿泊そうです。宿泊施設は旧アパート群の近くです。
肝の細いおじさんにはとても泊まれそうにはありません。今は廃墟ツアーや廃墟マニアが増えているそうですが、おじさんも廃墟ツアーに参加して、なるほど廃墟というのはこんな凄味があるのかと思いました。
明日は久しぶりの家なのでのんびり過ごします。23日のイギリスのEU離脱に関する国民投票が気になります。